犬にはちみつを与えても大丈夫?
犬にはちみつを与えることは自体は問題ありません。優れた抗酸化作用や栄養素を持つはちみつを、愛犬にも食べさせたいと考える飼い主さんも多いかもしれませんね。
はちみつは私たち人間の間では、古くから健康維持に様々ないい効果をもたらす食材として知られており、美容用品や健康食品など幅広く使用されています。はちみつは犬にとっても人間と同じように健康に効果的な食材なのでしょうか?
実は犬にはちみつを与えることについては、賛否両論様々な意見があります。はちみつがもつ優れた抗酸化作用や殺菌作用は犬の健康維持に役立つ反面、カロリーが高いことや中毒の危険性などがあり、与えるときのリスクが存在するためです。はちみつを犬に与えるときの、メリットと注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。
犬にはちみつを与える事で期待できる効果
毛艶がよくなる
はちみつにはミネラル分が豊富に含まれているので、犬の毛艶をよくする美容効果があります。愛犬の毛艶が悪くて困っている飼い主さんは、はちみつを与えて体の中から被毛のケアをしてみるといいかもしれませんよ。
抗酸化作用がある
はちみつに含まれるポリフェノールには抗酸化作用があり、老化予防や免疫力をアップさせる効果があります。病気になりにくい体を作ることで、健康維持が期待出来ます。
殺菌作用がある
はちみつには優れた殺菌作用があり、擦り傷や切り傷などの怪我の際に用いることができます。傷口にはちみつを塗ると優れた殺菌作用のおかげで、傷が化膿するのを防ぐことができ、治りが速くなる効果があると言われています。
あくまで一時的な対処療法として使えることがあるという話しで、実際に家庭で実践するには不安な面があるので、怪我の場合には獣医師の診察を受けるようにしてくださいね。
エネルギー補給
はちみつには、糖分・ビタミン・ミネラル・アミノ酸・酵素といった栄養素が含まれています。そのため、犬が疲れている時や食欲がない時などのエネルギー補給として適しています。砂糖よりもカロリーが低く、血糖値の上昇も穏やかなので、素早いエネルギー補給にはちみつはおすすめです。
犬におすすめのはちみつ
はちみつには、アカシヤはちみつやれんげはちみつなど、たくさんの種類がありますね。その中でも犬におすすめのはちみつは「マヌカハニー」という、ニュージーランドに自生するマヌカの花の蜜から取られたはちみつです。
はちみつの王様と言われるほど高機能なはちみつで、普通のはちみつよりも高い殺菌作用を持ちます。そのため人でも人気が高く、健康維持食品として注目されています。実際に食べたことのある飼い主さんもいるかもしれませんね。
犬にはちみつを与える際にも、このマヌカハニーがおすすめです。マヌカハニーには普通のはちみつの8倍ほどの抗菌作用があり、犬の口腔ケア、怪我、病気の治療にも効果があると言われています。歯磨きが苦手で口腔内のケアが難しい犬でも、マヌカハニーを舐めさせるだけで歯周病や口臭の予防ができると、愛犬家の間では注目されています。
普通のはちみつでは逆に歯周病の恐れがあるので、犬の口腔ケアに用いるときには、必ずマヌカハニーを使うようにしてください。マヌカハニーを使った犬用の口腔ケア用品も販売されていますよ。
犬にはちみつを与える際の量の目安
犬にはちみつをあたえる時は少量から慣れさせていき、下痢や嘔吐などの体調不良が起こらないかを確認してください。徐々に与える量を増やしていきますが、1日に与える量は体重1kgに対し約1gほどにとどめるようにしてください。
健康にいいと言われるはちみつですが、多く与えればそれだけいい効果をもたらすとは限りません。犬が甘いはちみつが大好きになって、要求してくるようになることもありますが、ついつい与えすぎてしまったりするのは良くありません。
1日の摂取量を守って正しく与える必要があります。ご飯のトッピングに使ったり、おやつの代わりにあげたり、水に溶かしてみたりと、愛犬に合った方法で与えるようにしてくださいね。
犬にはちみつを与える時の注意点
はちみつが犬に与えるいい効果について説明してきましたが、はちみつを犬に与えることは注意点も存在します。はちみつを与えてみたい!と思った飼い主さんも注意すべきことと危険性をしっかりと確認してくださいね。
量を与えすぎない
はちみつは糖分が主な成分でカロリーが高いため、与えすぎると肥満になってしまう危険があります。そうなると心臓病や糖尿病などの別の病気のリスクが高まってしまうので、1日に与える分量を守って与えすぎには気を付けてください。
また、量を与えすぎると下痢や軟便になるリスクもあります。消化機能が弱い犬の場合は過剰な糖分を消化しきれずに、お腹を壊してしまう恐れがあります。人間からしてみれば少ない量でも、体の小さい犬にとっては十分すぎる量なので、くれぐれも与えすぎないように気をつけましょう。
アレルギー症状に注意する
はちみつ自体にはアレルギーを起こすような成分は含まれていませんが、はちみつに花粉が含まれてしまっていた場合には、花粉アレルギーの症状が出ることが考えられます。
少量ためしてみて、涙がでる・体を激しく痒がる・目の周りや口周りの皮膚が赤くなるなどのアレルギー症状が出ないか、注意深く観察してください。もともと花粉アレルギーのある犬にははちみつは与えないようにしましょう。
子犬・老犬には与えないようにする
人間の赤ちゃんにはちみつを与えてはいけない、という話を聞いたことはありませんか?これははちみつに含まれていることがある「ボツリヌス菌」という細菌により、中毒症状が起こる危険があるためです。
腸内環境が未成熟だとボツリヌス菌に感染する確率が高く、犬の場合も同様で、子犬や免疫力の弱った老犬にははちみつを与えてはいけません。ボツリヌス菌による中毒は、命を落とすこともある非常に危険なものなので注意が必要です。はちみつを与えた後に激しい神経障害などの体調不良が起きた場合には、すぐに動物病院で診てもらってください。
まとめ
犬にはちみつを与えることのメリットや注意点を紹介してきましたが、いかがでしょうか?危険性があることを考えると、犬にはちみつは無理して与える必要のない物かもしれませんね。ですがいい効果があることも事実なので、愛犬にはちみつを試してみたい飼い主さんは、くれぐれも注意して与えるようにしてあげてくださいね。
ユーザーのコメント
30代 女性 めだか
30代 女性 mimi
20代 女性 そそ
40代 女性 ちえ
40代 女性 まさ
この記事を拝見して、はちみつが合わない子もいることを知りました。生のはちみつにはたくさんの栄養が含まれています。これからも信頼出来る製品を選んで、体調を見ながら与えていきたいと思っています。
女性 おはら
被毛がツヤツヤになることや、マヌカハニーが口内の殺菌作用や口臭予防につながるだなんて!うちの愛犬もお口の中は歯周病などのトラブルが多いのですが、マヌカハニーを舐めさせておくと、トラブル予防につながりそうですね。
はちみつで下痢をしたりするわんちゃんもいるそうなので、量などには気を付けながら、我が家でも普段の食生活にとりいれていようかと思います。
女性 ハニー
40代 女性 Connie
女性 白川
実際のところ、問題となるのはボツリヌス菌のことだけなので、これを対処すれば与えても問題ないというところに落ち着きました。愛犬にとってもはちみつは好む味のようで、できるなら少しくらい舐めさせてあげたいものです。
ボツリヌス菌に感染してもすぐには症状が表れないので油断してはいけません。摂取してからおよそ12~36時間後に吐き気やおう吐、腹痛などの症状が表れます。悪化すると呼吸困難にまで陥ってしまうので、与えた後は1~3日くらいいつもより注意して様子を見ておいてあげてください。
どうしてもはちみつを与えたい場合、今は犬用のはちみつも存在します。粉末状になっているので、ご飯の上にかけたり、おやつを作る時に混ぜたりとても応用がききます。ボツリヌス菌の心配もないので、安心して与えることができます。
女性 ほっとけーき
そういえば、愛犬がまだ仔犬の頃、もしも低血糖症になった場合は、ガムシロップやはちみつなどを舐めさせて応急処置し、動物病院で診てもらうように言われた事がありました。
その時に、はちみつは犬が食べても問題ないのかと知り、はちみつはおやつに使われていたりする為、加熱した方が安心な事は意外と知らない飼い主さんも多いかもしれませんね。
私自身はちみつが好きなので、マヌカハニーやその他純粋はちみつを花の蜜の種類に分けて食べていますが、愛犬のオヤツにはちみつを使う場合はあまり癖のない、クローバーやレンゲなど使っています。
はちみつにも種類があり、純粋はちみつは原材料がはちみつそのものなんですが、はちみつを加工したものも売られている為、与えるなら純粋はちみつをあげてください。
はちみつは食べる以外にも美容に良い事でも知られています。愛犬に使うシャンプーは、はちみつが入った物を使っています。汚れ落ち良く肌にも優しく保湿力もあるので、おすすめです。
傷の治療の応急処置にも使えるそうなので、もしもの時ははちみつで代用したいと思います。
白色ワセリンや馬油なんかでも代用出来るのではちみつを舐めてしまうわんちゃんには、この2つを使ってみるのも良いかと思います。
はちみつは、加熱処理をしてしまうと栄養が失われてしまう場合もあるそうです。栄養としてより、お砂糖の代わりとして使ってあげると良いかなと思います。
女性 わんこ