【ネグレクト】両耳の腫瘍を放置されていた犬のレスキューと回復のお話

【ネグレクト】両耳の腫瘍を放置されていた犬のレスキューと回復のお話

一目でわかるほどに大きくなった両耳の腫瘍を治療することなく前庭に放置された犬。見かねた近所の人の通報で救われた犬のレスキューストーリーをご紹介します。

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痛みに耐えながら生きていた犬

保護

南オーストラリアのアデレード北部にある住宅で、両耳に腫瘍のある「ザラ」が保護されました。

RSPCA (英国王立動物虐待防止協会) 南オーストラリアのシェリーさんをはじめとするインスペクターは、ザラの耳を見た時にショックを隠せませんでした。

どうやって生活出来ていたのかわからないと言われるほど、ザラは凄まじい痛みに耐えていたと思われます。

通報

ザラの保護のきっかけは近所に住む人からの通報でした。

通報者:「近所のカップルが前庭で飼っている犬なのですが、両耳に大きな腫瘍があり、どんどん大きくなってきています。肉の塊で耳の穴が見えなくなっているほどです」

駆けつけたシェリーさんは、ザラに見覚えがありました。数ヵ月前に、インスペクターの1人が獣医へ行くように飼い主を指導したことがあったからです。

しかし、その指導は無視されネグレクトは続いていたのです。

飼い主は、ザラを毎日見ていたにもかかわらず、ザラが辛そうに頭を振っているのがわかっているにもかかわらず放置していました。

獣医の診察

RSPCA獣医の診察結果は…

  • アトピー性皮膚炎
  • 低体重
  • 衰弱
  • 両耳の重度炎症
  • 悪臭を伴う耳垂れ

そして安全に大きな腫瘍を取り除く手術は容易ではありません。

妊娠中

ザラはなんと妊娠しており、耳の手術の時期や回復プランをすべて変更しなければなりませんでした。

動物福祉法違反

しかしながら、ザラは半年前にも、出産していたことがわかり、休息期間を入れることなく出産したことになります。きちんとしたブリーダーであれば、出産には数シーズンの間隔を置くはずです。

この事実と耳の腫瘍の件について飼い主に聞き取り調査をし、獣医の意見を聞いて情報を集めました。その結果、動物福祉法に違反しているという結論に至りました。

腫瘍の摘出手術

治療は数ある虐待ケースの中でも非常に困難なものでした。

様々な検査や検討がなされた結果、両耳を切断して腫瘍を取り除くことが決まりました。

そして摘出手術は、ザラの体力のこともあり出産前と出産後の二回に分けて行われました。

右耳の手術の後、ザラは無事子犬を出産。

そして、左耳の手術を受けました。

耳のV字に垂れた部分を残すことはできませんでしたが、不快な痛みから解放されたザラは精神的にも肉体的にも見違えるほど回復しました。

罪に問われた飼い主

飼い主が裁判に姿を表すことはありませんでしたが、下された判決は

  • ネグレクトに対する800豪ドルの罰金
  • 永久に動物飼育禁止

最後に

ここまで腫瘍が大きくなるまで放っておいた飼い主には怒りを覚えます。必要な手当てを受けて痛みから解放されたザラには、これから安心して幸せに暮らして欲しいと切に願います。

レスキューの軌跡はこちらの動画からご覧ください。

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:RSPCA South Australia

RSPCA South Australia

▼ 公式サイトはこちら
https://www.rspcasa.org.au/

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