柴犬の去勢手術はするべき?術後後悔しないために知っておくべきこと

柴犬の去勢手術はするべき?術後後悔しないために知っておくべきこと

みなさんの柴犬は、去勢手術を行っていますか?「去勢手術は行うべき」という人や、「去勢手術はデメリットが多い」という意見も聞きます。手術後に後悔しないため、ここでは去勢手術の必要性についてご紹介します。

柴犬の去勢手術の必要性

飼い主の頭に乗って花を見る柴犬

去勢手術とは別名「精巣摘出術」といい、精巣を摘出することよってオスの生殖能力を無くす手術のことをいいます。ペットフード協会が公表したデータによると2019年の去勢手術率は50.1%となっており、約半数の飼い主さんは去勢手術を行っていないことが分かります。

結論から言うと、柴犬に限らずですが去勢手術は受けるべきと考えます。

去勢手術と聞くと「望まれない妊娠を避けるため」というイメージが強いですが、それだけではありません。
ここでは、デメリットとともに去勢手術の必要性についてご紹介します。

柴犬の去勢手術のデメリット

去勢手術のデメリットとして、全身麻酔によるリスクが挙げられます。麻酔への耐性には個体差があるので、事前に検査を行ったとしても「麻酔のリスクはない」とは言い切れないのが現状です。パグやシーズー、ブルドッグなどの短頭種は気道が短いため、他の犬種と比べてリスクが高いといわれています。

また、去勢手術を受けると太りやすいといわれています。

精巣を摘出すると性ホルモンの分泌が抑制されたり分泌バランスが崩れるので、去勢手術前と同じカロリーの食事や運動量ではどんどん脂肪が蓄積されていきます。手術後は、バランスの良い食事と適度な運動をすることによって体力や免疫力を高めたり、しっかりと筋肉を付けなければなりません。

柴犬の去勢手術のメリット

去勢手術を行うことの一番のメリットは、望まれない妊娠を予防することができること。

環境省が公表した結果によると、平成30年度(2018年4月~2019年3月)の犬の殺処分数は、成犬は5,995頭、子犬は1,692頭となっています。殺処分数は年々減ってきているものの、これほどの頭数の犬たちが殺処分されています。
(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html)

その理由の一つに、「無責任な飼い主」が挙げられます。

子犬が生まれてから、お世話が大変、しつけが面倒、貰い手が見つからない、などの理由で保健所に持って行ったり、捨ててしまう一部の無責任な飼い主がいます。

犬は一度の妊娠で5匹以上生むことがあるので、子犬たちを育てられない、または貰い手がないのであれば、あらかじめ去勢手術をすることで不幸な犬たちの数を無くすことができます。

とくに多頭飼いをしている方は去勢手術を行わないと知らない間に妊娠していることがあるので、注意が必要です。

その他にも、去勢手術を行うことのメリットととして

  • 生殖器の病気の予防
  • 家庭内でのマーキングをやめさせる
  • オス同士のケンカが減る
  • ストレスの軽減
  • 性格が大人しくなる
  • 問題行動が減る

などが挙げられます。

精巣を摘出するので、精巣ホルモンが関係する病気(精巣腫瘍や肛門周囲腺腫、前立腺肥大、会陰ヘルニアなど)を予防することができます。

とくに停留精巣(陰嚢内にあるはずの精巣が違う場所に停留した状態)を持っている子の場合は、腫瘍化や精巣捻転になってしまう前に去勢手術を行うことがおすすめされています。

このように去勢手術を行うことで病気や癌のリスクが減るので、去勢手術を行っていない犬と比べて長生きできるということが分かります。

去勢をすると性ホルモンの分泌が抑えられるため、マーキングの回数が減ったり、メス犬を追いかけて腰を振る行動(マウンティング)をしなくなったり、オス同士のケンカが減るようになります。

「マーキングやマウンティングをやめさせたい」とトレーナーさんに相談した場合、去勢手術をすすめられることもあるようです。

  • 去勢手術は望まれない妊娠を避けるためだけにするのではない。
  • デメリットよりもメリットの方が多く挙げられる。

柴犬に去勢手術をして後悔したというケース

エリザベスカラーをつけた柴犬

前述で「去勢手術はメリットが多い」ということをご紹介しましたが、実は去勢手術をして後悔した飼い主さんもいます。後悔しないためにも、その原因や解決策を考えてみましょう。

柴犬が去勢手術に凶暴化した

去勢手術をしたあと、性格が攻撃的になったり凶暴化したなどの事例もあります。とくに柴犬は飼い主さんへの忠誠心が高く、縄張り意識が強いため、他の犬や人に対して警戒心がさらに強くなるかもしれません。

しかし、これはエリザベスカラーや術後服の煩わしさであったり、術後の痛みや倦怠感、ストレスなどによる一時的なものがほとんどです。時間が経てば落ち着いてきますが、長引く場合は獣医さんやドッグトレーナーさんに相談してみましょう。

マーキングなどの問題行動が治まらない

犬の去勢手術は生後6~8ヵ月のうちに行うことが推奨されています。この時期はまだ成熟前なので、去勢手術によって性ホルモンが抑制されることで、マーキングやマウンティングなどの問題行動の予防が期待できます。

しかし、これらの問題行動が治まらない事例もあるようです。「問題行動を抑えたいから去勢手術をした」という飼い主さんもいますが、マーキングやマウンティングがクセになっている場合は去勢手術を行っても改善がみられないかもしれません。

愛犬の子供が欲しくなった

「愛犬に子供を生む経験をさせてあげたい」「愛犬の子孫がほしい」と望む飼い主さんも多くみられます。しかし子犬と親犬が死んでしまう最悪の事態を招きかねないため、素人における繁殖はおすすめできません。

  • 去勢後の凶暴化や攻撃性は一時的なもの。
  • 去勢手術によって必ずしも問題行動が治まるとは言い切れない

柴犬の去勢手術の流れと術後ケア

動物病院の診察台に横になる柴犬

犬の去勢手術は生後6~8ヵ月のうちに行うことが推奨されていますが、そんな子犬の時期から手術を行って大丈夫なのでしょうか?体に負担などはないのでしょうか?ここでは、去勢手術の流れと術後ケアをご紹介します。

術前検査

去勢手術を行うことを決めたら動物病院へ予約をしましょう。

手術日の3日前~1週間に術前検査を行います。血液検査やエコー、心電図などによって、他の器官に異常がないかどうか、手術に耐えられるかどうかなどを確認します。とくに腎臓は全身麻酔による血圧低下で命を落とす恐れがあるので、十分な検査が必要となります。

手術当日

手術当日は絶食をさせなければなりません。手術時間の約8時間前から食事を抜き、胃の中を空っぽにします。これは全身麻酔によって嘔吐してしまった場合、胃の内容物が肺や気管に入るのを防ぐためです。もし食べてしまった場合は、手術日を変更しなければなりません。

手術が始まると、全身麻酔を投与します。
老犬の場合は体力が低下しているため、去勢手術は慎重に行わなければなりません。
手術自体は20~30分で終わります。

退院

手術後は、動物病院にて6~8時間ほど休憩をしてから帰宅するケースが多いようです。お気に入りのオモチャやタオルなどを一緒にケージに入れてあげると、犬も安心して過ごすことができるでしょう。

一般的に日帰りで済みますが、術後の様子などを見て入院することもあります。

自宅での術後ケア

手術後は、自宅でのケアが重要となります。
犬自身は数日で走り回ることができるくらい元気になりますが、傷口が開いてしまう恐れがあるので、1週間は安静に過ごしましょう。また傷口が気になって舐めてしまったり足で掻いてしまうことがあるので、エリザベスカラーの着用は必須となります。エリザベスカラーをどうしても嫌う子は、術後服の着用もおすすめです。

手術後3日ほど経っても元気がなかったり食欲がなかったり、嘔吐や下痢などがみられた場合は獣医さんに相談しましょう。

抜糸

手術後1週間ほど経ったら、抜糸の予約をしましょう。
お散歩もドッグランなどの激しい運動は避け、リードを短く持ってゆっくり歩くようにしてください。手術後2週間ほどは、お風呂や水遊びも禁物です。

去勢手術の費用

費用は地域や動物病院によって異なりますが、1~3万円程度です。術後の様子を見て入院したり薬の投与が必要なときは、手術費用とは別料金がかかる場合があります。地域によっては助成金制度を設けており、3,000~8,000円の補助があるようです。

去勢手術後の変化【性格 体重 食欲 運動】

精巣を摘出してすると、性格や行動にも変化があらわれます。とくに体調管理には気を付けましょう。

性ホルモンの分泌が抑えられると、エネルギーが減って基礎代謝量が低下します。しかし犬の食欲は変わらないので、手術前と同じ食事では肥満になってしまいます。

そのため、低カロリーな食事やしっかりとした運動を心掛ける必要があります。

  • 手術後は必ず何かしらの変化があらわれるが、飼い主さんは何事も受け止める姿勢が大切。
  • 術後ケアは慎重に行わなければならない。

まとめ:柴犬に健康で長生きしてもらうためにも去勢手術を!

夕陽の中で寄り添う柴犬と飼い主

獣医さんや動物保護団体、ペットフード従事者のほとんどが、犬の去勢手術を推奨しています。

犬の去勢手術については、「犬の生殖能力を人間の手で奪うなんて虐待だ」「犬は自然のまま、本能のままが一番」という意見も聞きます。しかし、去勢手術によって愛犬のストレスが減少したり、病気を予防したり、長生きに結び付くのであれば、それは決して動物虐待とは言えないのではないでしょうか。

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