犬は生エビを食べてはいけない!
犬に与えてはいけない食物は様々ありますが、エビも犬に与えてはいけないもののひとつです。特に生エビには十分に注意を払いましょう。
犬にエビを与えてはいけない理由としては、以下のような理由が挙げられます。
- 消化不良により下痢や嘔吐を引き起こす
- ビタミンB1欠乏症を引き起こす
- 最悪の場合、食欲の低下のみならず神経障害に伴う痙攣を引き起こす
ただし、これらの症状はあくまで生エビを大量に摂取させてしまった場合です。ちょっとだけ食べてしまったという場合で、重篤な症状に至ることはまずありません。
生エビはNG!ただし加熱すればOK!
生エビを犬に与えるのはNGですが、加熱してあれば問題ないと言われています。
犬がエビを食べるのは危険だといわれるのは、エビに含まれるビタミン「B1分解酵素」が原因です。加熱することでこの酵素が破壊されてしまうため、加熱後のエビであればOKだと言われているのです。
※カニもエビと同様にしっかりと加熱したものであれば問題ないようです。
えびせんは大丈夫?
1日8~10本程度の少量であれば問題ないと言われています。ただし、人間用のえびせんは味が濃く、塩分、油分が多いため毎日のおやつにがおすすめできません。どうしてもえびせんを食べさせたいのであれば、犬用えびせんが販売されているので、そちらを買うことをおすすめします。
加熱してあるからと過信してはいけません!
ただし、加熱してあるからと言って与え過ぎてしまうのも問題です。そもそも殻などは消化するのに時間がかかり、胃腸に悪い部分でもあるので、与え過ぎは消化不良を招いて下痢や嘔吐などの症状に繋がります。
獣医によっては、たとえ加熱してあってもエビを与えることに不快感を示す獣医もいるほどです。与えるのであれば、あくまでも適量を心掛けましょう。
エビのおやつなどは与える量を守りましょう
実際、エビが原料として使用されているおやつやサプリメントなどもたくさんありますが、これらを与える場合は表示されている適正量を必ず守るようにしましょう。
もし、エビを食べた後に下痢や嘔吐などの症状が出るようなら、すぐに獣医に指示を仰ぐのがベストです。もしも下痢などを放っておいた場合、脱水症状を引き起こす恐れがあるため、十分注意が必要です。
個体差によっても症状に差があります
その犬の個体差によっても、重度の下痢の症状が出る場合と、出ない場合があります。一度与えてみて下痢や嘔吐を引き起こすようなら、エビの含まれたおやつなどは控えた方がいいでしょう。
特にサクラエビなどの小さなエビに関してはそのままの姿形で加工されているものもありますから、個体によっては下痢などを引き起こすこともあります。
エビには犬に必要な栄養素も含まれると言われているものの・・・
エビには、キチンキトサンと呼ばれる成分が含有されています。「キチンキトサン」というと何だか凄そうな名前ですが、食物繊維の一種です。
人にとって食物繊維が有益なのと同様に、犬にとっても便通改善や腸内環境の改善に効果があるとされている成分で、免疫力アップにも効果のある成分として注目されています。
ただし、エビに含まれるキチンキトサンはほんのごく少量。エビを食べたからといってその成分の恩恵を受けられるほどではないのです。従って、エビが必ずしも犬に必要な食物というわけではありません。
色素が違う動物性タンパク質なので注意も必要
我々人間と同じで、犬の血液の色素は鉄から成り立っています。一方、エビの血液の色素は銅で構成されています。色素の違う動物性タンパク質を与え過ぎるとアレルギーを引き起こすこともあります。従って、加熱してあるからと過信して与え過ぎてしまうのはNGです。
まとめ
犬にエビを与える場合は、加熱してあるかどうかを目安にするのがいいでしょう。基本的には販売されているおやつやサプリメントであれば加熱処理がされているはずです。
我が家の愛犬も、エビを使ったおやつを食べて、激しい下痢に見舞われたことがあります。
当時かかりつけだった獣医に診せたところ、「犬にエビをやるヤツがどこにいるんだ!」と激しく叱責されてしまったのです。
先ほど、「たとえ加熱したエビであっても獣医によっては不快感を示す」と書いたのはこの経験があったからです。
そのおやつは某ドッグリゾートで販売されていたサクラエビを丸ごと使用したおやつでした。それほど大量に与えたわけではないのですが、我が家の愛犬は激しい下痢に見舞われてしまったのです。
それ以降、我が家では二度とエビを使ったおやつなどは与えないようにしています。結果を見れば当然ですよね。
犬にエビ・・・結論は「△」
- 生はNG!
- 火を通せばOK!
- 与え過ぎはOUT!
という結論となります。
加熱してあっても殻は消化不良の元となりますので、できるだけ殻を取り除いて与えるのが理想的です。
エビは犬にとってどうしても与えなければならないというものではありませんから、おやつであればエビにこだわる必要はどこにもないとも言えるでしょう。
よく、おかずをわんちゃんに食べさせている飼い主さんもいますが、これではしつけ以前にワガママ犬を養成しているに過ぎません。飼い主としてNGな行為だと、わたしは思います。
そもそも人の食事と一緒のものを犬に与えること自体が、わんちゃんにとって害であり決して好ましいことではないからです。また、それ以外にも食卓の上にはおいしいものがあると学習してしまいますので、テーブルの上から食べ物はあげないようにしましょう。
人の体と犬の体は同じようにはできていないのです。そういう意味では、犬にとって最も理想的な食べ物は、犬の為に栄養バランスを考えて作られているドッグフードや、バランスを考えた手作り食だと思います。
「どういう食品が犬にとって害となるのか、害が無くてもどの程度なら与えてもいいのか」
飼い主がしっかりと理解した上で、わんちゃんに与えて上げることが大切なのです。
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犬が食べてはいけないもの一覧
ユーザーのコメント
30代 女性 KEI
人によってはお正月などにおせちのお裾分けといって、ご馳走のエビをワンコにあげてしまう方もいるかもしれないですよね。加熱していても、あまりあげない方がいいと思います。今後は、犬友達にも教えてあげて、お互いに注意したいと思いました。
30代 女性 すみれ
エビの怖さを知ると、いくら加熱してあって大丈夫と分かってても少し抵抗してしまいますね。魚介類大好きな家庭な分、気をつけようと思いました。
30代 女性 チョコママ
「犬に食べさせてはいけない食べもの」としてよく聞くネギの場合では、調理中にネギを切り、洗わなかった手をたまたま犬がなめてしまった時に、少量でも痙攣をおこした例もきいたことがあります。
怖いですよね・・・なので私は生魚なども触ったあとは必ず手をよく洗うことを心掛けています。
また記事を読んで、えびの入ったお菓子も、あえて与える必要はないかなと思いました。
40代 女性 ととりこさまんさ
女性 ビビ
40代 女性 キウイ
我が家では、家族に甲殻類アレルギーを持つ者がいるため、なかなか食卓にあがりませんが、エビは加熱すると非常にいい匂い。アレルギー持ちで食べられなくても、おいしそうなのは分かります。
それにしても、生だと好ましくないが加熱すれば大丈夫そう、という食材。ちょっと難しいのできちんと留意しておかなくてはですね。
以前お祭りで屋台が出ていた通りを歩いていたところ、エビやイカ、貝などの海鮮を炭火焼していたお店の前でうちの犬は座り込んだことがありました。どれも与えられそうになかったため、匂いだけしばらく楽しませていましたが、やはりあの匂いに惹かれたんだと思います。
女性 コロ
桜エビなど乾燥しているものは香ばしく美味しい匂いに感じるのか、愛犬にとっては気になる匂いみたいです。置きっぱなしにすると盗み食いされそうなので気を付けたいです。
女性 ゴン吉
どうしてもエビを欲しがるようなら、市販されている犬用おやつで我慢してもらう方がいくらか安心です。
女性 鶴