犬が飼い主の指示を無視する理由①「無視しても許されるから」
飼い主さんからの指示を無視したとしても、許されてしまうのであれば、犬は「別に言うこと聞かなくてもいいもーん」と、考えてしまいます。たとえば、愛犬がおやつのおねだりをしてきたとき、「お手」の指示を出したとしましょう。その指示を愛犬が無視した場合、あなたはどんな風に対処していますか？
お手をするまで何度も指示を出し、お手をすることができてから、おやつを与えていますか？それとも、何度も指示を出したけれど無視され、しょうがないなーと、お手をしなくても、おやつを与えていますか？飼い主さんからの指示を無視したとしても、おやつをもらうことができるのであれば、指示に従う必要がなくなってしまいますよね。
犬が飼い主の指示を無視する理由②「興奮しているから」
ごはんやおやつをもらえるとき、大好きなお散歩へ連れて行ってもらえるとき、飼い主さんからの指示をしっかり聞き取ることができないことがあります。嬉しくて、興奮してしまい、飼い主さんの指示に従うどころではなくなってしまうからです。「おすわり！」と何度も言っているのに、ソワソワと落ち着きがなく、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、動き回ってしまうワンちゃんもいますよね。
飼い主さんの口調が強くなれば強くなるほど、犬は興奮してしまうかもしれません。そんなときは、指示を出す前に、まずはワンちゃんの気持ちを落ち着かせてあげなければなりません。興奮して落ち着きのないワンちゃんに指示を出しても、なかなか聞いてもらえません。
犬が飼い主の指示を無視する理由③「怯えているから」
犬が、不安や恐怖を感じ、怯えているとき、正常な判断をすることができなくなってしまうことがあります。飼い主さんからの指示は耳に届いているものの、正常な判断をすることができず、異常な行動をとってしまうことがあります。たとえば、雷が苦手なワンちゃんがいます。雷の音を聞くと、あまりの恐怖から、急に走り出してしまったり、興奮して暴れてしまうことがあります。
そんなときは、指示に従わせようと無理強いはせず、愛犬を抱き上げるなどし、リラックスさせてあげましょう。恐怖から走り出してしまったワンちゃんに、高「止まりなさい！」と叫んでも、さらに興奮させてしまうばかりです。咄嗟のときにも冷静に判断することができるよう、愛犬が興奮してしまったときの対処法について、よく考えておきたいです。
犬が飼い主の指示を無視する理由④「心が疲れてしまっているから」
犬も心を病んでしまうことがあるそうです。精神的な疲労が溜まってしまうと、正常な判断や行動ができなくなってしまうんです。愛犬を叱ってばかりいませんか？スキンシップやコミュニケーションは十分にとれていますか？愛情不足なのではありませんか？適切な運動をさせていますか？愛犬に精神的な負担をかけすぎてはいないでしょうか。飼い主さんからの指示を無視するようになってしまったとき、心が疲れてしまっていて、「もう、ママの言うことなんて聞きたくないよ…」と、感じているのかもしれません。
犬が飼い主の指示を無視する理由⑤「ただ、聴こえていないだけ」
犬の聴力は、加齢と共に低下します。
- 呼びかけには反応しないけれど、カラダに触れると反応する
- 花火や雷の音を怖がらなくなった
- 大きな音には反応しないけれど、物が落ちたときの振動には反応する
- 「おすわり」と言っても反応しないけれど、手のひらを見せれば「お手」をしてくる
もし、このようなことがあれば、決して飼い主さんからの指示を無視しているわけではなく、聴力の低下によって、ただ聴こえていないだけなのかもしれません。
まとめ
愛犬に指示を無視されたときのことを思い出してみてください。
- 無視しても許されるから
- 興奮しているから
- 怯えているから
- 心が疲れてしまっているから
- ただ、聴こえていないだけ
どの理由が最も当てはまるでしょうか。“無視しても許されるから”は、当てはまる場合が多いのではないでしょうか。心の疲れや聴力の低下に関しては、早めに気づき、獣医さんに相談するなどし、適切に対処してあげたいですね。
