コーギーの主な性格
1.好奇心旺盛で活発
コーギーは好奇心旺盛な性格なので、何にでも興味を持ちます。特に子犬の頃には、いたずらに手を焼くことも多いかもしれません。ただし、当のコーギーはいたずらのつもりはなく、目の前のものに興味を持っているだけなようです。触られたくないものは手の届くところに置かないようにするなど、飼い主が配慮してあげましょう。
また、非常に活発で遊ぶことも大好きなため、ときに予想もしなかった行動で笑わせてくれることもあります。やんちゃでわんぱくなコーギーは、動くものに何でも反応してしまう性質を持っています。
2.社交的
コーギーは陽気で社交的な性格をしているため、人と接することが大好きです。他の犬や家族以外の人とも仲良くなれます。他の犬との協調性もあるため、多頭飼育も問題ない犬種です。他の犬と接することが好きなため、散歩でよく会う犬とも仲良くなろうとします。相手の犬によってはそれを嫌がる場合もありますので、注意してあげましょう。
3.忠誠心が強い
飼い主に対しての忠誠心が強く、深い愛情を示してくれます。きちんと言うことを聞ける忠実さもコーギーの性格の特徴です。もともと牧羊犬として活躍していたため、飼い主の指示を忠実に守ることができます。一度信頼した相手に対しては絶対の信頼を寄せますので、飼い主にぴったりと寄り添い、大好きという気持ちを表現してくれるでしょう。
4.自己主張が強い
コーギーは自己主張が強く、喜怒哀楽がはっきりとしています。感情が読み取りやすいため、コミュニケーションも取りやすいといわれています。また訴えていることがわかりやすい分、しつけもしやすいでしょう。
きちんとしつけができていないと、吠えたり噛み付いたりするなどの悪い癖がついてしまい苦労します。コーギーの自己主張の強い性格を上手に利用して、子犬の頃からしっかりと教えることが大切です。
5.勇敢で警戒心が強い
牧羊犬としての名残が強く残るコーギーは、自分よりも体の大きな羊や牛にもひるまない勇敢な性格をしています。また家族を守ろうという縄張り意識も強く、番犬としても優秀です。
子犬の頃は警戒心が強すぎるあまり、インターホンや電話の音などに反応して吠えてしまうこともあります。そのまま吠え癖がついてしまわないよう、吠える必要がないことを教えて安心させてあげましょう。
6.物覚えがよく賢い
コーギーは物覚えがよく賢い性格のため、しつけは難しくないといわれています。トレーニングに対しても抵抗がないため、どんどん新しいことを身につけさせてあげましょう。また、自立心や自己判断力にも優れています。人間に対しても、信頼して良い相手かどうか見極めることができますので、飼い主は一貫した態度で接しましょう。
ペンブロークとカーディガンの性格に違いはある?
コーギーは、「ウェルシュコーギーペンブローク」と「ウェルシュコーギーカーディガン」の2種類に分かれます。この2種類は見た目もそっくりですが、性格も似ているところが多いと言われています。しかし多少の違いもありますので、それぞれの性格について比較しながらご説明します。
ペンブロークよりもカーディガンの方がやや大人しく、落ち着いている傾向があります。一方で警戒心もカーディガンの方が強いようです。ペンブロークもカーディガンも、活発で明るい性格ですが、ペンブロークの方が興奮しやすいという特徴があります。
どちらも飼い主を喜ばせることが大好きです。ペンブロークの方が他の人にも懐きやすく、カーディガンはたった一人の飼い主への忠誠心が強い傾向が見られます。全体的にカーディガンの方が穏やかですが、警戒心の強さから攻撃的になってしまうこともあるようなので注意しましょう。
コーギーの毛色ごとの性格
犬は毛色によって性格が異なるといわれることもありますが、コーギーは毛色での違いはありません。同じ毛色でも異なる性格のコーギーもいますから、毛色というより個体ごとに違いがあるといえるでしょう。
ペンブロークの毛色は、レッド・セーブル・フォーン・ブラックタンの4種類の単色のみ認められているようです。脚・前胸・首に入る白マーキングや、頭部や顔に白が入っているのも許容されています。
カーディガンの毛色はペンブロークよりも種類が多く、ブルーマール・ブリンドル・レッド・セーブルなどさまざまです。白マーキングがあってもよいのはペンブロークと同様で、鼻や目の縁は黒が望ましいとされています。
コーギーのオスメスの性格の違い
コーギーは性別による性格の違いもあるようです。男の子のコーギーはフレンドリーで人懐っこく、愛情深い性格が特徴的です。女の子のコーギーに比べて甘えん坊で人が大好きなため、寂しがり屋な一面もあります。また縄張り意識も高いため、外の音に反応しやすく攻撃性も高めな傾向がありますので、子犬の頃からきちんとしつけてあげましょう。
女の子のコーギーは、落ち着いていて従順な性格です。しかし、好き嫌いがはっきりしていて頑固で譲らない一面もあります。女の子の方が精神的な成熟が早いため、男の子よりも独立心が強く、大人びているのが特徴です。また、女の子のコーギーの方が、気が強いともいわれています。
女の子のコーギーは、ホルモンバランスが不安定になると精神的なバランスが崩れがちになってしまいます。発情期には少し攻撃性も出てしまうことがあるので、注意して見守ってあげましょう。
コーギーは去勢・避妊で性格が変わるの?
コーギーに限らず、去勢・避妊で犬の性格が穏やかになるとよくいわれていますが、性格が変わるというよりも、性ホルモンによる影響を受けなくなるといえるでしょう。男の子の場合だと、性ホルモンの分泌がなくなることで、縄張り意識が低くなり攻撃性が緩和されます。またマーキングが減ることで、ケンカに巻き込まれる心配が減ります。
女の子の場合、発情期間のストレスを減らすことができます。発情期中は性ホルモンの影響から、攻撃的になったり神経質になったりすることがあります。避妊後には、このような特徴が見られなくなることから、性格が穏やかになったといわれることもあるようです。
コーギーのミックスは性格を引き継いでいる?
コーギーのミックスは個体差はあるものの、コーギーの性格を引き継ぐことが多いようです。コーギーはさまざまな犬種とのミックスが存在します。コーギー独特の胴長短足の見た目を生かした、珍しい外見のミックス犬も多く人気もあります。その中でも人気の高いミックス犬の性格についてご紹介します。
ビーグルとコーギーのミックスは、両犬種とも食いしん坊な性格で食欲旺盛です。賢く穏やかな性格も、ビーグルとコーギーは似ているといえるでしょう。チワワとコーギーのミックスは、人懐っこく好奇心旺盛な性格です。愛情深い特徴も、コーギーの性格を引き継いでいます。
柴犬とのミックスは、コーギーの穏やかさと柴犬の忠実さを併せもち、柴犬よりもフレンドリーになる傾向があるようです。柴犬とのミックスはシバーギーと呼ばれ、しつけもしやすく、日本犬の柴犬とのミックスということで海外でも人気のようです。
ラブラドールレトリーバーとのミックスは、両犬種とも友好的で穏やかなためその性格を引き継いでおり、活発的で運動好きという特徴があります。
第三のコーギー「フラッフィー」の性格は?
コーギーの被毛は短毛なのですが、稀に毛の長い個体が誕生することがあります。ふさふさの長い毛をもったコーギーは「フラッフィー」と呼ばれています。フラッフィーはその見た目から一瞬ではコーギーとわかりませんが、中身はコーギーそのものです。性格もフラッフィーだから異なるということはなく、一般的なコーギーと同じ性格や特徴を持っています。
コーギーの性格を決めるのは飼い方次第!
コーギーは自己判断力が高いため、飼い主をよく観察し行動します。コーギーの性格は育て方次第で良くも悪くもなりますので注意しましょう。
まずは一貫した態度を心がけることです。子犬の頃にはなかなか言うことを聞いてくれないことも多いと思いますが、めげずに叱ると褒めるを上手に使い分けて、信頼関係を築きましょう。また運動不足などでストレスを溜め込まないようにすることで、無駄吠えなどの問題行動も取らなくなります。積極的にコミュニケーションを図りましょう。
特にブリーダーから迎え入れたばかりの頃は、親犬や兄弟犬と離れた寂しさからホームシックになってしまうこともあります。この時期にコミュニケーションをしっかり取って、信頼関係を築くことが大切です。また社会化を促すため、子犬の頃からさまざまな場所に連れて行ってあげましょう。
飼い主が愛情を持った育て方をしてあげれば、コーギーは飼いづらさを感じない犬種です。
まとめ
コーギーの魅力は、見た目だけでなく性格にもあると、おわかりいただけましたか?コーギーは賢さだけではなく、人が大好きな人懐っこい性格から、しつけをしやすいといわれています。活発で遊び好きな特徴がありますので、一緒にスポーツや外出を楽しめるようなアクティブな人にもおすすめの犬種です。
コーギーの性格を理解して、その魅力を十分に引き出せるような育て方をしてあげてください。寂しがり屋で甘えん坊な一面もありますから、日頃からコミュニケーションを十分にとりましょう。早くから信頼関係を築くことで、コーギーは素晴らしい家族の一員になってくれるでしょう。