骨折の原因・危険な場所
①:フローリング
フローリングやタイルなどツヤツヤしている地面は危険です。遊んで走り回っているうちに滑って転んでしまうことが多いです。トイ・プードルなど骨の細いわんちゃんは転んだ拍子に骨が折れることは決して珍しくはありません。今までもこn転んだことはあるけど、全然大丈夫だったと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、次も大丈夫とは限りません。人間でも、転んでケガをするときとしないときがありますよね?わんちゃんも一緒なのです。
②:ベッドやソファー、椅子
骨の細いワンちゃんには段差は注意!飛び降りた衝撃で骨折してしまうことがあります!わんちゃんが自ら飛び降りているから大丈夫だと思ったら大間違いです。実は小型犬の骨折の原因で圧倒的に多いのがこれです!たった30cmくらいの高さから飛び降りただけで骨折してしまうこともあるのです。
骨折の治療
治療は手術が基本
人が骨折したら、ギプスや副木などで固定して治療することが一般的です。しかし、わんちゃんが骨折してしまった場合は手術による治療が一般的で、折れた骨をプレートやピンで繋ぎ合わせる処置を行います。術後にも痛みが伴うので、愛犬が痛がっている様子を飼い主さんは見なければなりません。
痛みがなくなっても苦痛は続く
骨が完全にくっつくまで、1~4か月は掛かります。その間はギブスやエリザベスカラーをつけて、安静にする必要があります。痛みがおさまるとわんちゃんは遊びたくなって、鳴いたりしますが、飼い主さんはその状態を見守るしかありません。
完治するまでの高額な費用
骨折の治療にはレントゲン検査や手術費用、述語の通院や入院を含めると高額となってしまうケースが多々あります。
骨折から愛犬を守る対策
滑らないマットを部屋に設置する
フローリングのような床は、前述のとおり滑りやすくなっています。カーペットなど、滑り止めのマットを敷きましょう。床を滑りにくくすることによって、骨折以外にも関節炎やパテラなどの予防になります。
また、足の裏の毛を定期的にカットしましょう。肉球には滑り止めの役割があります。肉球がしっかり出ている状態を維持しましょう。
段差の影響を受けないように
家の中には、段差が多くあるかと思います。例えば、「ベッド」「ソファー」「椅子」などなど。。。どうしても段差ができてしまうものには「スロープ」をつけるなど、飛び降りないようにすることも大切です。
骨折にかかる費用
トイ・プードル1歳の例
上記は検査の結果、「骨折」と診断され、手術に至ったという診療明細の1例です。手術の直後は骨がくっついていないため、安静にさせて経過を見るためにも入院させる事が多いです。手術費用の他、前後の入院・検査を含め、思っていた以上に診療費が高額になることもあります。
まとめ
骨折の治療は1度の手術で終わり!ではありません。
骨と骨をつなぎ合わせるために手術でピンやプレートなどで固定を行いますが、骨が繋がると今度はそれらを抜き取るために再手術することもあります。
治るまでにはお金も時間もかかってしまいがちです。
日ごろの対策が必要ですが、それでも予期せぬ事故が起こることがあります。
万が一に備えて保険に入っておくと、より安心ですね。