犬の「食べ過ぎ」サイン4つ

犬の「食べ過ぎ」サイン4つ

愛犬が嬉しそうに食べている姿を見ると、こちらも嬉しくなってついついごはんやおやつをあげすぎてしまう、なんてことはありませんか?今回は、わんこが食べ過ぎているときに出るサインをご紹介します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

注意!犬は食べ過ぎになってしまいがちな生き物

オオカミの群れ

数回分のごはんを一気に与え、好きなときに好きなだけ食べさせる方法を自由採食といいます。猫の場合には少しずつ分けて食べるため、食べ過ぎを防ぐ効果があるとされていますが、犬の場合は与えたら与えただけ一気に食べてしまうため、かえって食べ過ぎてしまう傾向があるといわれています。

猫と犬で、どうしてこうも違うのでしょうか?答えは、自然界における狩りのスタイルの違いです。猫の場合は単独で小さな獲物を狩って食べていたため、食糧は割と入手しやすく、小さな獲物を少しずつ狩っては食べていました。

一方、犬の祖先である狼は集団で大きな獲物を狩って分け合って食べていました。そのため、獲物はいつでも手に入るわけではなく、手に入ったときに食べられるだけ食べるというスタイルになったのです。

犬にもこの習性が受け継がれていると考えられていて、飼い主さんがごはんやおやつをたくさん与えれば、与えられただけ全部食べてしまいがちです。「可愛いからついつい」「どんどん食べるからついつい」といった食べさせすぎには注意が必要です。

1.下痢

排便中の犬

わんこの便の量が急激に増えたり、下痢をしている場合には、食べ過ぎが疑われます。特に人間の食事のおすそわけで消化の悪いものを与えてしまったり、水分の多い野菜や果物を与えすぎてしまった場合などには、下痢を起こすことがあります。

2.嘔吐

吐いている犬

わんこは人間に比べて吐きやすい動物です。それだけに、わんこの嘔吐にはさまざまな原因がありますが、食べ過ぎもその1つです。ただし、あまりに何度もくり返す場合や元気もない場合、嘔吐物が赤や黒といった色をしている場合には、何らかの疾患が原因の可能性があるので看過せずに動物病院を受診してください。

3.草を食べる

草を食べている犬

また、草を食べているのも食べ過ぎのサインの場合があります。わんこが草を食べる理由についてはまだ解明されていない部分もありますが、一説として、食べ過ぎて胸焼けを起こしている場合にそれを解消するためや、食べ過ぎた胃の不快感を解消するためにわざと嘔吐しようとして食べていることがあるといわれています。

4.肥満

ウエストを測っている犬

食べ過ぎ傾向が続くと、人間と同様、それは肥満という最もわかりやすい症状で現れます。わんこの肥満チェックには、人間でいうところのBMI指数のような数値的なものはなく、見た目と触感による判断をボディ・コンディション・スコア(BCS)という基準に当てはめて考えます。簡単にいうと、上から見たときに腰のくびれがあるか、胸の辺りを触ったときにあばらに触ることができるかが判断基準となります。気になる方はチェックしてみてください。

まとめ

ごはんと犬

いかがでしたでしょうか?時々の食べ過ぎはそれほど大きな問題ではありませんが、慢性的な食べ過ぎは肥満やさまざまな病気を引き起こすことがあるので注意するに越したことはありません。また、糖尿病などの病気が原因となって食べ過ぎを誘発していることもあります。愛犬の摂食傾向が突然変わった場合など、不安な場合には動物病院を受診しましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。