行動学から見る、犬の気持ちの見分け方

行動学から見る、犬の気持ちの見分け方

「動物行動学」という学問をご存知ですか?動物が行動する目的や原理を追求する学問のことです。今回は行動学的な視点から、犬の行動の裏に隠されている心理をご紹介します。

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柴犬

ワンちゃんのコミュニケーション方法を知ることで、ワンちゃんの気持ちを知ることができます。

特に近年、ワンちゃんでも問題行動を治療するための基礎知識として「行動学」が確立されています。

その中で、ワンちゃんの気持ちを知るすべとして、ワンちゃんのコミュニケーション方法が調べられいます。

そこで今回はそのコミュニケーション方法をご紹介させていただき、ワンちゃんの気持ちを知る一つとしてご利用いただければと思います。

ワンちゃんの気持ちを知るためには?

行動学的に、ワンちゃんの気持ちを知るためのポイントは、

  • 顔の表情を読み取る
  • しっぽの動きを読み取る
  • 体の動きを読み取る

この3つが重要です。

顔の表情を読み取る

表情を読み取るとき、特に耳の動きと口の動きに注目してください。耳が後ろに傾くほど、恐怖・不安が増していると考えられています。

また、犬歯が見えるほど牙をむくような表情をしているときは、見た目の通り、攻撃性が増している状態と考えられます。

しっぽの動きを読み取る

しっぽを振っているときは、興奮しているときです。よく「うれしいから」と考える方がいらっしゃいますが、うれしいときだけでなく、恐怖や不安で興奮状態になったときにもしっぽを振ることがありますので、注意が必要です。

また、しっぽを垂直にピンっと上げているときは自信がある状態、逆に下がっていると自信がなく、不安や恐怖を感じている状態だと考えられています。

体の動きを読み取る

喜んでいるときは、しっぽや腰を思いっきり振ります。逆に恐怖を感じているときは、体を後ろに引きながら頭を下げ、しっぽを股の間に挟み込み、耳を後ろに傾けます。

威嚇や攻撃性があるときは、しっぽを立て、耳を立てて高い姿勢を保ち、歯をむき出す、うなる、背中の毛が立ったりするなどがみられます。

一方、遊びに誘いたいときは、前傾姿勢で、背を弓なりにして腰を高く上げます。小刻みに腰をふり、しっぽは大きく振れます。

また、自分より強い相手に服従するときは、頭もしっぽも下げ、姿勢を低くしたまま伏せてしまいます。さらに降参となると、あおむけに寝転がりお腹を見せる仕草をしたり、緊張のあまり硬直したりします。

まとめ

行動学では、その他にも、カーミングシグナルや鳴き声、におい嗅ぎなどから、ワンちゃんの気持ちを分析しますが、まずは上記の3つの読み取りを実践していただくだけでも、ワンちゃんの気持ちがだいぶわかるようになると思います。

また、ここ最近では、逆にワンちゃんが飼い主様の気持ちを読み取っていることも知られています。よく、ワンちゃんがいわゆる”空気を読む”行動をすることがあると思いますが、本当にきちんと状況把握をしているそうです。

もし、ワンちゃんの気持ちがわかるようになれば、それは案外飼い主様自身の気持ちを反映しているかもしれませんね。

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