犬にも起こる「貧血」を理解しよう

【獣医師監修】犬にも起こる「貧血」を理解しよう

身体全体が酸素不足に陥る貧血症状。人間だけでなく犬にも起こる症状です。貧血には適した対応が必要であり、その為には症状について飼い主さんがよく知り、愛犬の様子をチェックしておくことが大切。この記事では、犬の貧血についてご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬にも貧血が起こることをご存じでしょうか?
貧血は軽く見がちですが、身体はかなりだるさや辛さを感じるものです。
また、犬の場合には大きな病気が関わります。
症状を見逃さず、適切なケアを行うことが必要となります。
ここでは、予防や早期対処のためにも、犬の貧血について詳しくご説明して参ります。

貧血とは?

貧血に悩む女性

血液は、全身に酸素を運ぶという重要な役割を担っています。
これは具体的には、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが行う働きですが、貧血とはこの赤血球が、正常よりも少なくなってしまった状態のことです。
貧血になると、血液だけの問題ではなく全身に酸素不足が起こるため、全身にあらゆる弊害が起こるのです。

犬にも貧血は起こる?

仰向けになってこちらを見る柴犬

犬にも人間と同じように貧血が起こります。
赤血球の生産が減少しているケース、赤血球が壊されているケース、赤血球が出て行ってしまっているケース、の3パターンがあり、貧血を症状とする大きな病気も存在します。

貧血の原因は?

サニタリーパンツを穿いた犬

貧血の一部の原因は犬も人間も同じですが、感染症や中毒など犬特有の原因もあります。
主な原因は以下のようなことが挙げられます。

  • タンパク質や鉄分の不足
  • 出血
  • 感染症
  • 寄生虫
  • ネギ類などを食べたことによる中毒
  • 病気
  • 薬の副作用 etc.

貧血時に見られる症状

元気のないビーグル犬

  • 呼吸、鼓動が速くなる
  • 疲れやすくなる
  • 運動を嫌がる
  • 食欲が落ちる
  • 元気がなくぐったりする
  • 粘膜部分が白っぽくなる etc.

ちょっとした変化でも、見逃さないように気をつけましょう。

対処方法

病院で横たわって診察を受ける犬

基本的に貧血に気づいた時点ですぐに病院に行きましょう。なぜ貧血になったのか、その原因をさぐることが非常に重要になります。そのため、勝手な判断でご家庭で食事などを変更したりなどするのではなく、必ず獣医師の指示に従って行いましょう。

ご家庭で

なぜ貧血になっているのかその原因にもよりますが、貧血に対処するためには、食生活が大きな役割を果たすこともあります。
鉄分や葉酸、ビタミンB12を含む食品を意識して摂取させましょう。
特に犬にはレバーがおすすめ。
ただし、レバーはコレステロールが高いので、与える量や頻度、与え方には気をつけましょう。また、レバーをあげてもいいのかかならず獣医師に確認してから行いましょう。
葉酸やビタミン類については、サプリメントを利用するのも良いでしょう。

動物病院で

病院では原因に応じて、内科的治療、外科的治療を行います。
症状が重い場合は、輸血を行うことも。
元となる病気が見つかることもあるので、ただの貧血と思わず病院にかかることが必要です。

「免疫介在性溶血性貧血」について

たくさんの子犬に授乳する母犬

免疫介在性溶血性貧血とは

貧血をおこす病気の中でも代表的な病気の一つ、免疫介在性溶血性貧血。
これはただの貧血ではなく、免疫に関わる病気です。
具体的には、血液中の抗体が赤血球を攻撃し破壊することで、赤血球の数が大幅に減少、もしくはなくなってしまうというもの。
命に関わる病気であり、早期発見、早期治療が求められます。

原因

具体的な原因は不明。好発犬種があり、遺伝による要素が大きいと言われています。

症状

上記の貧血症状に加え、血尿や黄疸が出ることがあります。
貧血症状はひどく、死亡に至る場合もあります。

治療

投薬による治療が主となりますが、すぐに治るものではないため、長い目での治療が必要となります。また、再発の可能性も。

まとめ

眼鏡をかけた犬と聴診器

犬の貧血についてご紹介しました。
症状には気付きにくい部分もありますが、何かおかしいと思ったらすぐに病院にいきましょう。

貧血はかかった犬自身はかなり辛いものです。
無理に動かさず安静にさせ、適切なケアを行ってください。

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