犬や猫を保護しすぎてしまう人の問題点とアニマルホーダーの存在

犬や猫を保護しすぎてしまう人の問題点とアニマルホーダーの存在

可哀想な犬や猫の保護活動をしている方がいる一方で、アニマルホーダーという一見保護活動をしている様に見えますが、正反対の事をしている人達がいます。アニマルホーダーの問題点とは何かをお伝えしていきます。

お気に入り登録

アニマルホーダー

沢山の犬と猫

アニマルホーダーとは

アニマルホーダーは別の呼び方で『過剰多頭飼育者』といわれています。
言葉通り、自分で世話できる範囲をはるかに超えて沢山の動物を飼ってしまっている人たちの事で問題となっています。

沢山飼いすぎて世話がちゃんと出来ていませんので、衛生管理が行き届いていなかったり、狭いスペースで沢山飼っていたりします。
健康管理も適切に行われていないので、様々な病気にかかってしまったり、散歩も行っていない状態でとても悲惨な状況になってしまっている事がほとんどです。
動物虐待という事で、度々ニュースなどで沢山の犬や猫が保護されているのを見たことがあると思います。

ちなみに沢山の動物を飼っていても、ちゃんと充分な環境が整っていて、健康管理や衛生面なども問題なく自分で世話出来ている場合は、アニマルホーダーではありません。

ブリーダーもアニマルホーダーになる可能性がある

アニマルホーダーになる人の中には、ブリーダーをしていたという人も居ます。
始めは衛生管理や健康管理などをちゃんとしていた良いブリーダーだったとしても、繁殖させすぎたり、売れ残ったりして気付くと自分の手に負えない程動物の数が増えていってどんどん悪化していった。という話をよく聞きます。

保護しすぎてしまう人の特徴と問題点

伏せをしている犬

保護しすぎてしまう人の特徴

自分で飼える範囲をきちんと把握出来ない人が多いようですね。可哀想だからといって、後先考えずにどんどん動物を保護してしまい、結果としてアニマルホーダーになる人もいます。
動物が好きで助けようと思っていても、結果としてきちんと世話をする事ができずに虐待してしまっているというのは悲しい事ですよね。

収集癖があるというのも特徴の一つです。可愛いからつい飼ってしまったり、保護してしまったり、動物をコレクションとして集めてしまう人が多いようですね。
自分の手に負えない様になっても動物の気持ちを考えずに、自分のそばにずっと置いておきたいという考えを持っているようで、里親募集や保護団体に協力をしてもらうという選択肢はほとんどの場合ないようです。

保護しすぎてしまう人の問題点

心の病気が原因でアニマルホーダーになってしまう場合が多いようです。
何かを異常に溜め込み続けるという『溜め込み障害(ホーディング)』といわれる精神疾患の一つが原因とされています。
分かりやすく言うと、ゴミを溜め込みすぎてゴミ屋敷にしてしまう人と考え方が似ています。
他人に注意されても、聞く耳を持たず中々改善する事が出来ません。

また、普段は沢山犬や猫を飼っている人と見られたり、保護活動をしている人として見られている場合が多く、周りの人はなかなかアニマルホーダーだと気づく事が出来ません。
ちゃんとした管理されているブリーダーや悪質なブリーダーの違いは、周りから分かりにくいのと似ていますよね。
さらに、家の中で犬や猫などを飼っている場合は、気付くことすら難しくなってしまいます。

アニマルホーダーや過剰に保護をしすぎている人だと気づいた時には、残念ながら動物達にとってすでに悲惨な状況になってしまっている事が多いのです。

アニマルホーダーの対策

眠る犬と猫

保護団体や行政に協力してもらう

残念ながら、個人でアニマルホーダーに改善してもらおうと思っても、ほとんどの場合聞く耳を持ってくれませんので解決する事は難しいです。
また、一度飼われていた動物を保護して解決出来たとしても、アニマルホーダーの心の病気を直さない限り同じことを何度も繰り返す可能性が高いでしょう。

個人だけで解決するのは困難ですので、まずは保護団体や行政に相談して根気強く解決していく事をおススメします。
長期に渡ってアニマルホーダーの心のケアをしたり、多くの人でサポートを行う事が解決方法として大切になってくるようです。

まとめ

草原にいる犬と猫

動物が好きだった人が、皮肉にも動物を傷つけてしまう存在になってしまう。とても悲しい事ですよね。前もって、自分が無理なく世話を出来る範囲をちゃんと認識しておくことで、少しでも過剰な保護を避けられると思います。
もし、保護を必要とする動物がいて自分の手に負えないと思った場合はすぐに、周りの方々に助けを求めるようにしましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。