老化の兆(きざ)し
犬は10才を過ぎると歯が減って黄ばんできます。
視力も聴力も段々衰えてきて、目は白内障になることが多いです。
それでも、犬は鼻を頼りにしているので、人間ほど不自由ではなくて、ほとんど見えなくなっても、飼い主が気づかないことがあるくらいです。
痩せて体重も減り、どういうわけか腫れ物ができやすくなります。
それに、老化が進むと、精神的に鈍くなり、適応性がなくなってくる。
あれほどすばしっこかった犬が、すっかり「人が変わったように」なってしまう。
老犬を扱う5つのポイント
老犬は人のお年寄りと同じく、いたわってやさしく扱ってやってください。
いろいろ思いつきますが、大きく5つにまとめておきます。
- まず第一に環境や生活のしきたりをできるだけ変えないようにする。 犬が戸惑わないように、気を配ってください。
- 食べ物は消化の良い、好きなものを選んでやってください。 歯が大部分なくなっている時は、硬いものは避けるのは当然です。
- 肉食獣の犬には虫歯は少ないのですが、老犬になると齒石がついて歯槽膿漏(しそうのうろう)にかかりやすい。 歯石は気づいたときに、歯石除去が可能かどうか動物病院に相談してください。 歯槽膿漏は稀ヨーチンを塗る程度。 犬はうがいができないから、飲み込んで悪いものは禁物です。
- 運動はブラブラと気まかせ程度にして、坂道や階段は避けます。 高齢で老化が進むと最後は腰がたたなくなりますから、排泄には手をかして立たせて上げてください。
- 元気を出させるために、適度な栄養剤は与えてください。
一緒にいてあげる
私は何頭もの犬たちを看取りました。
その一頭、一頭に懐かしい思い出があります。
老い方もそれぞれ個性があって、あっさりと目を瞑(つむ)ってくれた子もあり、最後まで「お手」をせがんだ子もいました。
最後の瞬間に「わん」と一声、叫んで逝った子もいます。
どの子も、最後のときまで手の届くところに置いて、見守ってやりました。
犬は元気なときでも、死の床でも、一緒にいてあげるのがなによりの支えなのです。
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ユーザーのコメント
50代以上 女性 こじ
以前よりも大人しくなり寂しくもあります。
1番心配なのは歯の健康で、歯垢が少し付いています。歯が抜けると食事が出来なくなるので一気に衰えていきますよね。
定期的に全身麻酔で歯垢を取る人もいるそうですが、うちの子はしていません。
歯磨きもままならないので、油断は禁物です。
今日も背中をちょっとだけ付けて穏やかに寝ています。可愛いです。
女性 匿名
放っておくと歯槽膿漏になるなど怖いので、何とか歯磨きをしていますが、歯石となると自力では取れません。
歯石が取れると言われているガムも食べさせていますが成果が得られないので、病院で歯石取りをしてもらう事を考えていますが、全身麻酔になるので身体への負担が気になって踏ん切りがつかないでいます。
2〜3年に一度歯石を取って貰うのが良いと聞き慌てています。
勉強不足でした。
肉球のケアも出来ていないので軟膏を少しづつ塗っていますが、とても嫌がりすぐに舐めてしまいます。
老犬になりこれまでの負債が顕著に現れて来ました。今からでも出来る事があると思うので、記事が参考になりました。