犬の命を脅かす「マダニ」の生態と飼い主にできる対策

【獣医師監修】犬の命を脅かす「マダニ」の生態と飼い主にできる対策

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「犬を飼っている人はマダニに気を付けてください」という言葉を耳にすることは多いですが、そもそもマダニって何?とその存在を詳しく知らない人も多いはず。今回はマダニの生態と飼い主ができるマダニ対策についてご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

マダニって何?

マダニ

春から夏にかけて活発に活動するようになるマダニは、犬にとっても人間にとっても大敵です。しかし、よく考えてみるとマダニについてあまりよく知らないという人も多いのではないでしょうか。

マダニとは節足動物と呼ばれ、8本の足を持ちます。3~4mmほどの大きさにまでなるため、通常の目に見えにくいダニとは少々異なるタイプの生き物です。成長するために動物の血液を吸うことで生きており、そのため犬や猫を始め、人間までもが対象となり得ます。

マダニが起こす症状

犬がマダニに咬まれてしまった場合、多く起こる症状に「皮膚の炎症」が挙げられます。マダニに咬まれることで皮膚に発赤が起こり、しこりのようになるすることがあるのです。

またマダニは犬の皮膚を咬み、吸血することで生きています。これは犬に限らず多くの動物に当てはまることです。血を吸われるため、貧血の症状が現れることもあり、一時的に足取りがおぼつかなくなり、ふらふらを歩くようになる事があります。

怖い症状の中にはマダニの持つ毒が体内に侵入してしまい、神経に障害をもたらしてしまうこともあるため、マダニは非常に怖い感染源であることがわかります。

マダニは人間にも悪影響を及ぼす

マダニは動物に対し吸血することで生きているという話が何度か出ていますが、この動物には人間も当てはまることをご存知でしょうか。つまり、自分の愛犬がマダニを付着させてしまった場合、それが飼い主にも移り、飼い主も被害に遭う可能性があるのです。

そのため、獣医さんによればマダニを発見しても無理に犬から引き離そうとするのではなく、必ずかかり付けの病院へ電話をし、対応を仰ぐことが優先です。

飼い主ができるマダニ対策2つ

見つめ合う女性と犬

マダニについて理解したところで、飼い主が愛犬のためにできるマダニ対策にはどのようなものがあるのでしょうか。長年犬を飼っている人は改めて見直す機会に、犬を飼い始めたばかりの人はこの機会にしっかりマダニ対策について知りましょう。

1.草木に愛犬を近付けない

草の匂いを嗅ぐチワワ

まずマダニは春から夏にかけて活発化します。しかし、マダニが生息するのはこの季節だけでなく、オールシーズン対象です。春から夏だけに現れるわけではないことをまず把握しておきましょう。

その上で、マダニが生息しやすい場所を知ることがマダニ対策において重要です。マダニが生息しやすい場所は大きく分けて2箇所です。その内の1つが草木の生い茂った場所です。公園などに散歩で訪れるという人は多いでしょうが、草の生い茂った場所に犬を近付けることは極力避けましょう。

「服を着ていれば大丈夫なのでは?」と思う方も多いでしょうが、完全な予防にはなりません。服から出ている皮膚に付着し、そこから血を吸われてしまう可能性があるからです。上記でもお話ししたように、春~夏にかけては特に草木に注意しましょう。

マダニが寄生しても駆除できる予防薬があります。スポットタイプや内服薬タイプがありますので月に1回予防してあげましょう。予防をすれば草むらを気にせずにお散歩に行くことができます。様々なお薬がありますが、どのお薬がよいのかはかかりつけの動物病院で相談してください。

2.家の中はこまめに掃除をして

掃除機

マダニが生息しやすい場所は草木だけではありません。実は家の中でマダニが付着し、血を吸われてしまうケースも非常に多く、そのほとんどが犬が普段からよく寝転がるカーペットや犬用ベッド等です。

しかし、この場合はマダニが生息している可能性があるからといって、近付けないということは難しいですよね。したがって、毎日こまめに掃除機を掛けたり、犬用ベッドならば洗う際に60℃以上のお湯で洗い、死滅させる方法が効果的です。

完全に死滅させる、あるいは取り除くことは難しいですが、やらないよりははるかに被害を防ぐことができます。また定期的にシャンプーをするということもマダニ対策では大切です。

まとめ

2匹の犬を抱っこする女性

いかがでしたでしょうか。このようにマダニは犬に付着するだけではなく、犬から飼い主へと感染する可能性も考えられます。マダニ対策をしっかりと行い、もしも愛犬の体に発見した際は獣医さんに取り除いてもらうようにしましょう。

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