ドッグフードを間違った方法で保存すると劣化が進む!
愛犬の年齢や健康状態に合ったドッグフードは、愛犬の健康を支えるひとつの柱になります。しかし愛犬の健康を考えて選んだドッグフードも、間違った保存方法をしてしまうと、かえって健康に悪影響を及ぼしかねません。
間違った方法で保存したドッグフードは酸化が進み、劣化する可能性があるからです。劣化したドッグフードは美味しくなくなるだけではなく、下痢や嘔吐の原因になることがあります。
また酸化によって劣化したドッグフードを食べ続けることで、動脈硬化や心筋梗塞、肝機能低下などを起こすリスクが高まると言われています。
愛犬がドッグフードを美味しく食べて健康でいられるように、その保存方法には十分注意したいものです。そこで今回は、ドッグフードを劣化させてしまう間違った保存方法をご紹介します。
それぞれどうするのが正しいのかも解説していきますので、ぜひ参考になさってくださいね。
ドッグフードを劣化させてしまう間違った保存方法は?
1.高温多湿な場所で保存する
ドッグフードにはドライフード、半生(ソフトドライ、セミモイスト)フード、ウェットフードがありますが、どのドッグフードも高温多湿になる場所での保存はNGです。
開封前も開封後も、高温多湿な場所や直射日光が当たる場所での保存はドッグフードの品質劣化の原因になります。開封前も開封後も、冷暗所で風通しの良い場所に保管するようにしましょう。開封後のウェットフードは傷んで劣化しやすいので冷蔵庫で保存。半生フードも開封後は、パッケージに特に記載がなければ冷蔵庫で保存するのが基本です。
2.ドライフードを冷蔵庫で保存する
ドライフードも半生フードやウェットフードのように、開封後は冷蔵庫で保存したほうが劣化を防げそうな気がしますがNGです。
ドライフードの冷蔵保存は、かえって品質を劣化させる可能性があります。ドライフードを冷蔵庫で保存すると、冷蔵庫から出したときの温度差でドッグフードに結露が生じ、カビが発生する原因になることがあるのです。
ドライフードは、開封前も開封後も高温多湿を避けて常温で保存しましょう。
3.開封後、密閉状態にしないで保存する
ドッグフードは、開封した瞬間から酸化が始まります。そしてドッグフードの脂質成分が空気中の酸素に触れることで、酸化はどんどん進んでいきます。
この酸化がドッグフードの劣化につながるため、開封後はなるべく空気に触れないようにすることが重要です。ドッグフードの開封後、密閉状態にしないで保存していると隙間から空気が入り、酸化が進んでしまいます。
ドライフードは1食分ずつ小分けにして、ジッパー付きの保存袋で密閉状態にするのがおすすめです。袋にフードを入れたら中の空気をしっかり抜いて、ジッパーを閉めます。乾燥剤や脱酸素剤を一緒に入れるとより効果的です。
半生フードは、開封後は基本的に要冷蔵になります。特に表記がなければ密閉容器に入れて、冷蔵庫で保存しましょう。ウェットフードも、密閉容器に移し替えて冷蔵庫へ。
4.開封後に長期間置いておく
開封後のドッグフードを密閉状態にして保存しても、劣化を止めることはできません。
密閉状態にすることで劣化を遅らせることはできますが、それでも時間の経過とともに劣化は進んでいくので、長期間置いておくのはNGです。ドッグフードを開封したら、できるだけ早めに使い切りましょう。
パッケージに記載された賞味期限は未開封の状態でのことであり、開封後の賞味期限は異なります。開封後の賞味期限は、パッケージに特に記載がなければ、以下が目安になります。
- ドライフード:1ヵ月
- 半生フード:1週間
- ウェットフード:2日(開封した当日に使い切るのが理想)
ウェットフードは一般的に冷凍が可能とされていますが、冷凍しても少しずつ酸化は進み劣化していきます。1食分ずつラップで包んでジッパー付き保存袋などに入れて冷凍したら、3週間以内に使い切るようにしましょう。
まとめ
愛犬の健康を守るためには、ドッグフードの保存方法にも注意が必要です。開封前は高温多湿を避けて保存するというのは、どの種類のドッグフードにも共通していますが、開封後の正しい保存方法はそれぞれ異なります。
パッケージに特に記載がなければ
- ドライフード:ジッパー付きの保存袋に小分けするなど密閉状態にして、高温多湿を避け常温で保存し、1ヵ月以内に使い切る
- 半生フード:密閉容器に入れて冷蔵庫で保存し、1週間以内に使い切る
- ウェットフード:密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存し、2日以内に使い切る
を守るようにしましょう。