犬に与えてよい食材
犬は歯の形状や腸の長さなどから、「肉食寄りの雑食」と言われています。そのため肉や魚といった動物性の食材だけでなく、芋やコメなどの炭水化物も食べますし、個体によっては野菜や果物も大好物という場合もあるようです。
野菜や果物は食物繊維やミネラル、ビタミンを摂取することができるため手作り食には欠かせません。基本的に植物性の食材を与える際は細かく刻んで加熱してからあげるようにしましょう。特にキャベツや白菜は芯の部分が固いので消化不良を起こさせないためにも小さくしてあげてくださいね。
葉物の野菜、きゅうりやトマトなどの生で食べられる野菜や果物は食べるからといってあまり多く与えると、食物繊維や水分量が多いため下痢をすることがあります。また芋は糖質が多いため食べすぎは肥満につながります。
またご存知の方も多いと思いますが、ネギ・にんにく・ニラ・アボカド・ごぼう・なすなどは犬に与えてはいけません。甘いものが好きだからとチョコレートも厳禁です。中毒症状を起こして場合によっては死亡してしまう危険もあるため、食べさせて良いものかどうかはきちんと確認しましょう。
犬が大好きな食材ランキング
1.鶏肉
鶏肉は犬のおやつの定番ですよね。鶏肉はなんでも犬の食いつきがよくなりますが、脂肪分と水分が多いので、それらが少ないササミをなるべく選ぶとよいようです。ササミの水煮の缶詰は病気で食欲が落ちている犬でもがんばって食べたがるほどです。
また、レバーペーストは柔らかくにおいも良いので、食欲がない犬も舐めてくれる食材です。
2.サツマイモ・カボチャ
犬は甘いものが大好きです。そのため、煮たり蒸かしたりしたサツマイモやカボチャも好んでよく食べます。
冬場に焼き芋を食べていると、ひょっこり「ちょーだい」と顔を出すなんてこともありますよね。ごはんのトッピングにしてあげると、ぱくぱくとよく食べてくれます。
3.チーズ
こちらもおやつの定番です。牛乳よりお腹を壊しにくく、カルシウムの補給を効率よく補給することができます。しかし脂肪分が多いのでいくら好きでも与えすぎには注意が必要です。また人間用は塩分が多いのでできるだけ犬用を選びましょう。
4.鹿肉
こちらは普段あまりお目にかからない食材ですが、犬用のものはペットフードコーナーなどにも置かれるようになってきました。高タンパクなのに低カロリーというヘルシーな肉で、牛肉や鶏肉より食いつきがよいという犬もいるようです。
人が食べてもそれほどクセもなく食べやすい肉なので、見かけたらぜひお試しください。
5.甘い果物(バナナ、リンゴ、みかんなど)
果物の好みは、犬によってどうやら個体差があるようです。
バナナは柔らかく甘いため食べる犬も多いのですが、リンゴやみかんは酸味もあるので全く食べない犬も。我が家の犬は一頭だけバナナが苦手で、おやつと思って口に入れてもぺっと出してしまいます。
いずれの果物も糖分が多いため、日常的に食事にトッピングして与えると肥満になったり、果肉やみかんの房などの食物繊維を摂りすぎて下痢をしたりするので注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬だから好きな食べ物は肉!というわけではなく、意外と植物性の食べ物も食いつきがよくなるものがあります。そのため手作り食の場合は、お肉もお魚も野菜も穀類も満遍なく入れてあげるとよいでしょう。
夏場など食欲がないときなど、スペシャルトッピングとしてチーズや鹿肉、果物などを投入すると目新しさもあって「食べよう」と思ってくれるかもしれません。
しかし食材によってはアレルギーを起こすこともあるので、犬に与えてよい食材かよく確認し、一度にたくさん与えずに様子を見ながら少量ずつ試してみることをお忘れなく。