ドッグフードの賞味期限はどのくらい?
未開封のドッグフードの賞味期限は、製造日からどのくらいか知っていますか?ドッグフードの種類によって賞味期限に差がありますので、それぞれの目安をご紹介します。あくまでも目安ですので、参考としてお読みください。
1.ドライフード
『カリカリ』と呼ばれることもあるドライフードの賞味期限は、製造日から大体1年〜1年半くらいのものが多いです。保存料や酸化防止剤などが無添加のフードや、オーガニックのフードだと、賞味期限が3ヶ月程度のものもあります。
賞味期限が2〜3年と長いフードは、防腐剤や酸化防止剤などの添加物が大量に使用されている可能性があるので注意が必要です。
2.ソフトドライフード、セミモイストフード
ソフトドライフードやセミモイストフードの賞味期限は、製造日から大体2年くらいのものが多いです。いわゆる『半生タイプ』で、大半の商品が小分けパックになっています。
3.ウェットフード
ウェットフードには缶詰とレトルトパウチがあります。それぞれの賞味期限は、缶詰は製造日から3年、レトルトパウチは製造日から2年のものが多いです。未開封であればドライフードよりも賞味期限が長いので、非常時用の備蓄にも向いています。
『賞味期限切れ』のドッグフードは食べさせても大丈夫?
買っておいたドッグフードの賞味期限が切れてしまった場合、それを愛犬に食べさせても大丈夫なのでしょうか。結論から言うと、少し賞味期限が過ぎたものを食べても、健康に害を及ぼす可能性は低いでしょう。ただし『正しい方法で保管されていた未開封のものであれば』という条件が付きます。
賞味期限とは『美味しく食べられる期間』のことであり『安全に食べられる期間』のことをいう消費期限とは異なります。賞味期限が記載された食品は、未開封かつ正しく保管されていれば、賞味期限が過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではないのです。
とはいえ賞味期限が切れたドッグフードは、未開封であっても徐々に品質が低下していきますので、期限が切れる前に食べさせるのが一番です。賞味期限が大幅に過ぎたものは食べさせないようにしましょう。
開封後のドッグフードはどのくらいで食べ切るべき?
ドッグフードは開封すると脂質が酸化し劣化が始まります。賞味期限内でも開封後はなるべく早く食べ切ったほうがいいのは、どの種類のフードにも共通しています。では、開封後のドッグフードはどのくらいで食べ切るようにしたらいいのでしょうか?大体の目安をご紹介します。
1.ドライフード
ドライフードは開封したら、1ヶ月程度で食べ切るのが目安です。開封前も開封後も常温保存が基本ですが、直射日光が当たらない涼しく湿気の少ない場所で保存しましょう。
開封後は、空気に触れる機会が多いほど劣化が進みやすくなります。開封したらチャック付きの保存袋に小分けにしたり、ドッグフードの袋ごとフードストッカーに入れたりするといいでしょう。床に直接置くのは避けてください。
小分けにする場合は、ドッグフードを入れて空気を抜いてからチャックをします。ドッグフードの袋ごとフードストッカーに入れる場合も空気を抜いて、開閉口をしっかり閉じます。どちらの場合も乾燥剤や脱酸素剤を入れておくとより効果的ですが、愛犬が誤食しないように注意しましょう。
ドライフードの冷蔵庫での保存は、取り出したときの温度差で結露が生じやすく、それがカビの原因となるためNGです。
2.ソフトドライフード、セミモイストフード
ソフトドライフードやセミモイストフードは、水分がドライフードよりも多く含まれているため、開封後はカビが生えやすく腐敗しやすいです。開封したら、1〜2週間以内を目安に食べ切るようにしましょう。
開封前はドライフードと同様に、直射日光と高温多湿を避けて常温保存ですが、開封後はほとんどの商品が要冷蔵になります。特に表記がないのであれば密閉容器に入れて冷蔵庫で保存し、できるだけ早く食べ切るようにしましょう。
3.ウェットフード
ウェットフードは75%程度の水分が含まれており、水分が多い分カビや雑菌が繁殖しやすく劣化も早いです。開封したら2日以内に食べ切るのが目安ですが、開封した日に食べ切るのがベストです。開封後は密閉容器に移し替えて冷蔵保存します。
2日以内に食べ切れないようなら1食分ずつラップで包み、密閉容器やチャック付きの保存袋などに入れて冷凍保存してもOKなものもありますが、商品によって異なりますので確認しましょう。冷凍保存しても少しずつ劣化は進んでいくので、3週間以内には食べ切るようにしましょう。解凍は冷蔵庫で自然解凍します。
まとめ
ドッグフードは正しい方法で保管され未開封だったのなら、賞味期限が切れてもすぐに食べられなくなるわけではありません。とはいえ絶対に大丈夫とは言い切れませんので、賞味期限が切れる前に消費するようにしましょう。
賞味期限内のドッグフードでも、開封後は劣化が始まります。愛犬が美味しく食べるためにもご紹介した目安を参考に、早めに食べ切るようにしましょう。