️犬と一緒に暮らす条件って?
小型犬でも大型犬でも、犬を飼うにはお金がかかります。経済的な余裕がなければ、正直言って、飼うのは難しいのが現実です。
犬を飼うにあたっては、飼い主が親代わりになるため、金銭面以外にも最低限必要な条件があります。
- 犬を飼育できる住宅か
- 家族全員が犬を迎えることに合意しているか
- 犬のために時間を使えるか
️お金がない!想定されるリスク
1.フードを値段で選んでしまう
毎日与えるフードは、コスパ重視で値段が安い商品を選びがちです。とはいえ、最適な栄養バランスは個々で異なるため、必ずしも安価なフードとは限りません。
4Dミートと呼ばれる「○○副産物」「○○ミール」が原材料となるフードは、動物実験や殺処分で死んでしまった動物の肉が使われることがあります。
薬剤が残留している可能性が拭いきれず、犬の健康被害に不安が残るため、ヒューマングレードのフードを選ぶのが安心です。
2.病院代が払えない
もしも犬が病気になってしまったら、投薬・手術など病状に合わせた治療が必要となります。治療にかかるお金は、全額自己負担です。
また、血液検査や感染症予防のワクチン接種は、健康な身体を維持するため、定期的に発生します。予防医療にもお金がかかるのです。
3.ペットホテルの利用が難しい
飼い主の入院、長期出張、災害による避難…事情があって家を不在にせざるを得ないとき、犬のお世話をお願いできる人はいますか?
頼める人がいれば良いですが、いない場合は「ペットホテル」が選択肢として浮上します。
しかし、ペットホテルは1泊あたり約3,000〜6,000円の料金がかかります。地域やサービスによって料金相場は変わってきますが、出費を抑えたい方にとって、決して安い金額ではないと思います。
4.去勢・避妊手術の費用がない
去勢手術とは「精巣、睾丸を摘出すること」、避妊手術は「卵巣または子宮全摘出すること」を指します。義務ではないものの、望まない妊娠を防げる確実で永久的な不妊方法です。
生涯に一度ではありますが、高いと感じる方は、費用の捻出が厳しいのかもしれません。
- オスの去勢手術:約20,000〜30,000円
- メスの避妊手術:約30,000〜50,000円
5.心に余裕がない
お金に執着している訳ではなくても、毎日ギリギリの生活を送っていると、心のゆとりもすり減っていきます…。
心の余裕がなくなると、犬に冷たく当たってしまったりヒステリックを起こすなど、悪循環に陥ります。お金の余裕と心の余裕は、少なからず連動しています。
️「ペット信託」について考えよう
「ペット信託」とは?
飼い主の病気、死亡など“もしも”のことが起きたときに備える信託です。終活の一部になっています。
あらかじめペットを飼育して貰う人や保護団体を決めておき、信託契約を結んで、自分の財産から飼育費用分のお金を支払う仕組みです。
愛犬に遺産は残せる?
日本では、動物は「物」にあたるとされているため、相続人として選ぶことができません。
原則として、相続人は「人」であることが前提となっているので、『ペット信託』を視野に入れる方が増えているのです。
なおアメリカでは、州によってペットに遺産を相続することが認められています。
️まとめ
ペットにかける費用は、家計の5〜10%を目安に考えるのが理想的です。支出総額を把握した上で、終生飼養の覚悟を決めましょう。
臨時の出費にも慌てずに対応できるよう、コツコツ積み立て貯金をするか、ペット保険への加入を検討してみて下さい。