犬が歯磨きを嫌がるときの理由4つ
犬も人間のように、健康な歯を保つには毎日の歯磨きが大切です。3歳以上の犬の8割は歯周病になるというデータもあるので、歯磨き習慣をつけましょう。
とは言っても、ほとんどの犬が歯磨きを嫌がるものです。手を焼いているのはどの飼い主さんも一緒なので、落ち込むことなく頑張りましょう。
犬が歯磨きを嫌がる多くの場合は、飼い主さんのよくある行動に原因があります。ここでご紹介する犬が歯磨きを嫌がる理由に当てはまるものがないか、確認してみましょう。
1.口を掴まれるのが嫌い
犬の口回りのことを「マズル」と呼びますが、ここは犬にとって急所です。マズルを触られたり掴まれてしまったりするのはとても嫌いなので、まずはそっと触れることから始めましょう。
「歯磨きをしなきゃ」と必死に押さえつけてしまう気持ちもわかります。しかし、それが犬にとっては逆効果になってしまうということをまずは理解してくださいね。
2.じっとしないと叱られるから
人間の子供のように、犬もその場でじっとすることを嫌います。それも歯磨きのたびに「じっとしなさい!」と叱られてしまうと、ますます「歯磨き嫌い!」と感じてしまうでしょう。
歯磨きを長時間行うのも犬にはNGです。歯磨きは短時間で終わらせるようにして、犬に負担をかけないように工夫することがポイントです。
3.歯ブラシを口に入れられるのが嫌
「歯ブラシ」という異物を口の中に入れられることを、犬は非常に嫌がります。口を触れられることも嫌な犬ならトラウマにもなりかねません。
子犬のうちから歯ブラシに慣れさせることがベストですが、成犬ほど時間をかけて歯ブラシに慣らしていきましょう。
4.ブラッシングが痛いのが嫌
歯ブラシと歯が乾いた状態でゴシゴシすると強い摩擦が加わり、不快な痛みを与えてしまいます。愛犬を歯磨き嫌いにさせないためにも、水気をしっかりつけながら歯磨きを行うようにしましょう。
歯磨きを嫌がる犬の歯磨き手順
嫌がる愛犬の歯を磨くことは至難の業ですよね。しかし放置してしまうと歯がボロボロになってしまう恐れもあります。歯磨きを嫌がる犬には「歯磨きは楽しいもの」と教えさせることが重要。そして、ポイントは嫌がったらすぐにやめることです。
まずは口の回りを手で触れても嫌がらないようにします。その次に口の中、さらに歯を触れても落ち着いていられる状態まで慣れさせておきましょう。そこで、歯磨きを嫌がる犬でも慣れるを以下にまとめました。
1.おやつを与える
まずは、愛犬の口回りを手や歯ブラシで触れても嫌がらないようになるまで慣れさせます。「歯磨きは楽しい」と教えるためにプチおやつを与えましょう。
おやつに夢中になっている間に指で口、口の中そして歯に触れていきます。少しずつ慣れてきたら、おやつを手に握ったまま「待て」の指示を出して歯磨きへ移ります。
2.歯磨きをする
最初から歯ブラシは使わず、指に歯磨きシートやガーゼを巻いて歯の表面を磨く「ハンドコング」という手法から慣れさせてみてください。
褒めておやつを与えて・・・を繰り返しできるようになったら、歯ブラシに慣らしていきましょう。歯ブラシで歯ぐきに触れることから慣らしていきます。1か所磨いたらおやつを与えて、次へ・・・と繰り返してみてください。特に汚れやすい上下の犬歯、見えない奥の歯はていねいに磨きましょう。
3.しっかり褒める
少しでもできたら「いいこ!」と褒めるのがポイントです。最初からきちんと磨けなくても焦らず、1か月ほど時間をかけても構いません。歯ブラシにとおやつはワンセットで用意をして、根気強く続けていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?歯磨きを嫌がらないためにも「プチおやつ」を与えながら行い、嫌がったらやめるのがポイントです。愛犬の歯を健康に保つためにも、大変ですがぜひ続けてくださいね。