犬がフードを食べない理由は?
当然ですが、食べることは生きること。愛犬も健康で丈夫な身体を作るためには「食」がとても大切です。もともと野生動物であった犬は、基本的に「食べる」ことに貪欲な個体が多いのですが、現在家庭犬として飼われている犬のなかには好き嫌いがあって、なかなかドッグフードを食べてくれない子もいるはずです。
犬の身体に必要な栄養素をバランスよく摂取することができるドッグフードを、全く食べてくれないのもちょっと心配ですよね。まずは愛犬がなぜフードを食べてくれないのか、その理由から考えてみましょう。
犬がフードを食べない理由
オヤツや人の食べ物など、犬にとって嗜好性の高い食べ物の味を覚えてしまった場合、愛犬の我がままからドッグフードを食べなくなることもあります。しかし、必ずしも、我がままだけが原因でありません。
- 口腔内のトラブル
- 体調不良
- ストレス
- 老化
- 飽きてしまった
口腔内に何らかのトラブルがあり、痛みを感じているときや、体調が優れないときも食べ物を受け付けなくなることがあります。この場合、フードだけでなく大好きなオヤツも食べられないかもしれません。愛犬がフードを食べなくなったとき、まずは体調面に変化がないか、しっかり確認してあげましょう。
人間もストレスで食欲が落ちてしまうことってありますよね。犬も同様で、何らかのストレスを感じることでフードを食べられなくなることがあるようです。環境の変化や運動不足など、思い当たることはありませんか?運動不足の場合、身体を動かさないことで、お腹が減らないということもあるかもしれません。ストレスの原因を取り除き、しっかり運動する時間を作ってください。
そして老犬になると味覚が鈍くなる、歯が弱くなるなど、身体に変化が出てきます。そのため食べ物の好みが変わることもあります。
成犬でまだまだ体力もあり体調に変化がないのに、フードを食べない場合は我がままが原因かもしれません。特にオヤツは食べるけどフードは食べない子はこの原因が濃厚かも。また、同じフードを食べ続けていて飽きてしまった可能性もあります。
ドッグフードの食いつきをよくする方法やコツ4つ
1.食べなかったらフードを下げる
せっかく愛犬のために用意したフードでも、30分ほど経過しても食べない場合は下げてしまいましょう。出しっぱなしにしていると「いつでも食べられる」と思ってしまいます。お腹は空くと思いますが、次のご飯の時間までフードは与えずにいましょう。飼い主さんがフードを用意してくれたときが食べる時間と学習してもらうためです。
しかし、獣医さんから太るように指示が出ている子や、病気がある子はこの方法は向いていません。他の方法で食べられるようになってもらいましょう。
2.オヤツの量を減らしてみる
犬用のオヤツは非常に嗜好性が高く、香りも強いものが多く販売されています。犬はニオイで食べることを楽しんでいるので、フードよりも香りの強いオヤツを好む子は少なくありません。「フードを食べなければオヤツをもらえる!」と思っている子もいるでしょう。
可愛い瞳でオヤツを要求されてもグッと我慢して、与えるオヤツの量を減らしてみましょう。フードをしっかり食べたら、ご褒美としてオヤツを与えるようにしてみてください。
3.お湯でふやかしてみる
カリカリのドッグフードにお湯をかけて、しっかりと冷ましてから与えてみてください。ふやかしたフードはカリカリの状態よりも香りが引き立つため、食いつきが良くなる可能性があります。ふやかして柔らかくなったフードは噛みやすく消化にも良いため、歯が弱くなってしまった老犬にもお勧めの方法です。さらにレンジで少しあたためると匂いがたつので食べてくれるきっかけになるかもしれません。
4.トッピングをしてみる
体力のある成犬であれば、3日間ほどはフードを食べなくても大丈夫とは言われています。とは言っても、飼い主としてはご飯を食べてくれないのは心配になりますよね。香りで食を楽しむ犬に香りづけのトッピングでフードを食べてもらいましょう。
- 茹でたお肉
- ヤギミルク
- ヨーグルト
- 市販の犬用ふりかけ
茹でたお肉は近隣のスーパーで販売している物で大丈夫です。我が家の愛犬は、鶏肉にアレルギーがあるため、豚肉のブロック肉を購入して1㎝角にカットした物を茹でてフードにトッピングしています。鶏のササミや胸肉を与えているご家庭も多いと思います。お肉のゆで汁をかけてあげるだけでも食べてくれる可能性があります。
また、市販の犬用ヤギミルクもオススメです。ヤギミルクの甘い香りを好む犬は多く、牛乳と比較するとアレルギーのリスクが低いのも魅力のひとつ。犬の身体に必要な栄養素もたっぷりと含まれているため、健康維持や免疫力強化にも役立つものとなっています。
我が家の愛犬も大好きなのがヨーグルト。以前、服用させていたお薬の影響でフードが食べられなくなったとき、ヨーグルトのトッピングに随分助けてもらいました。過剰に与えると下痢になる可能性があるので、初めて与えるときは小さじ半分~1杯程度で様子を見てみましょう。
一番手軽に始められるトッピングが犬用ふりかけ。チーズや野菜、魚のふりかけなど様々なふりかけが販売されています。
トッピングする際に注意していただきたいのは、どんな食材を与えるにしても、必ず犬が食べることができる食材を選ぶこと。玉ねぎやチョコレートなど犬が中毒症状を起こしてしまう食材もあるので注意してください。また愛犬に食物アレルギーがないかも、しっかり確認しておきましょう。
ただし、フードを食べなくなる原因には病気の可能性も十分にありますので、勝手な判断はせず、何かおかしいなと思ったら躊躇せずに病院さんへ来院してください。
まとめ
愛犬の健康面を考えると、フードを食べてくれないのは困りものですよね。手作り食も愛犬の健康を守るために素晴らしいものだと思いますが、個人的には自然災害や飼い主さんの体調不良などで、どうしても手作り食を用意できなくなったときのため、一種類だけでもいいので愛犬が食べることのできる市販のフードを準備しておく方が安心だと思っています。
まずはフードが食べやすくなるよう、ふやかしたりトッピングで食べてもらい、少しずつトッピングを減らす、またふやかす量を減らすなどして慣れてもらうと良いかもしれません。個体によっては「飽きてしまう」子もいるようなので、あまりにも食べない場合はフードを切り替えてみるものお勧めです。
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20代 男性 匿名