爪切りを嫌がる3つの心理
1.足先を触られるのが嫌い
犬は基本的に、身体の先端を触られるのが好きではありません。足先や耳、しっぽ、鼻の先などが触られると嫌な部分です。
爪を切るときにはしっかりと足を捕まえなくてはならず、それが嫌で暴れたり嫌がったりする犬も少なくありません。まずは軽くスキンシップを取って、足先などを触れるぐらいリラックスさせてから爪を切るようにすると上手くいくかもしれません。
2.爪切りにトラウマがある
過去に爪切りで痛い思いをしたり、怖い経験をしたりすると、足を触られるのを嫌がるようになります。爪切りだけではなく、足先に痛いことをされたことがある犬は足先を触られるのを嫌がり、避けようとします。痛い思いをしたようであればトリミングサロンを変えたり、自分でやる場合は体勢を変えてみたりしましょう。
3.体勢が不安定で怖い
爪を切るために足を掴んだり、身体を固定したりすると思いますが、無理な姿勢になってはいませんか?無理な姿勢になっていたら当然犬は嫌がって抜け出そうとします。
爪切りをするときは、犬が無理な姿勢にならないような姿勢を見つけてあげてください。犬が嫌がる他にも、無理な姿勢での爪切りは深爪などの危険があるのでやめておきましょう。
爪切りをスムーズにする対処法
事前に爪切りに慣らしておく
爪切りの道具を見ると嫌がる犬も多くいます。そして逃げ出してしまう犬もいます。そうならないように、まずは爪切り自体に慣らしてみましょう。爪切りを持ったままおやつをあげたり、褒めたりしてみてください。これを爪切りを持っていても平気になるまで繰り返しやります。
逃げなくなったら爪切りを少し犬に近づけてみたり、足にタッチしたりしてみましょう。注意として、ここで無理やりやってしまうと更に嫌いになってしまうので、根気強くゆっくり行ってください。
言葉をかける
爪切りをするときには、少しでもリラックスできるように声掛けをしてあげてください。また、はじめに「爪をきるよ」などとスタートの合図をしてあげると犬も心構えができます。何をされるかわからない状態で動けないように固定されるのは、不安になってしまうためです。
飼い主さんの言葉でこれから何をするかわかればある程度不安は和らぎます。ただ、言葉に反応して逃げてしまう犬もいるので、しっかり始める準備をして逃げないようにしてから言うようにしましょう。
褒めて終わる
爪切りが終わったら必ず褒めてあげてください。犬におやつをあげるのもいいですね。また、散歩に行ったり遊んであげたりするのも良いかもしれません。爪切りの後には良いことが待っていると覚えることで、爪切りが嫌でも我慢できるようになります。
だまさない
犬をだまして爪切りをさせるのはやってはいけないことです。こういうことをしてしまうと犬は飼い主さんのことを信用しなくなってしまいます。一度壊れてしまった信頼関係を修復するには時間がかかるため、とても大変です。
まとめ
犬の爪切りは初めての人には難しく、痛い思いをさせてしまうこともあります。そのため、最初から動物病院やトリミングサロンで切ってもらうのも良い選択でしょう。
自分で切ってあげる場合には犬の足を傷つけないように注意して切ってください。犬の爪は黒い爪と白い爪とでそれぞれ血管の見えやすさが違います。黒い爪は血管が見えにくく、間違って切ってしまうこともあるので気をつけてください。一度獣医さんやトリマーさんにコツなどを聞いておくと良いかもしれません。
しかし、痛い思いをし続けるのも犬にはストレスになるので、自分では無理だと思ったらプロに任せるようにしましょう。また散歩である程度爪はけずれるので毎週切らなくても大丈夫なので、1〜2か月に1回など回数を決めて切ってもらうようにしましょう。