ドッグフードについての賛否両論
昔からドッグフードに関しては、「ドッグフードは病死した牛肉を使っている」とか「食肉として売れない内臓の肉や骨などを粉砕して使っている」とかいう噂がささやかれていました。
逆に、「ドッグフードは犬の体のために作られた完全栄養食品」とする意見もあり、今でも、ネットで検索すれば、いくらでもドッグフードについての賛否両論は続いています。
良いドッグフードとは?
たんぱく質の割合が多い
犬の祖先は狼で、もともとは大型の肉食獣でした。長い間、人間と共生共存してきた結果、現在の犬は限りなく肉食に近い雑食動物と言えます。
ですから、私たち日本人がお米を主食とするように、犬の体にとっての主食は肉や魚などのたんぱく質です。良質なたんぱく質を日常的に摂取することで、筋肉や内臓の健康も保たれ、十分に活動できるエネルギーも得ることができます。
良質なドッグフードを愛犬に与えたいのであれば、栄養素をバランスよく含み動物性たんぱく質の含有量が成犬では最低80%以上、子犬は最低22.5%以上のフードを選びましょう。
グレーインフリーあるいはグルテンフリーであること
グレーインフリーとは穀物が含まれていないこと、グルテンフリーとは、グルテンを含む食品が含まれていないことを指します。小麦や穀物に対してアレルギーや食物不耐性を持つ犬の場合はグレインフリーやグルテンフリーのドッグフードにしたほうがよいでしょう。アレルギーを持つ場合は獣医師によく相談したうえでドッグフードを選びましょう。
材料にこだわり、添加物を使っていないこと
どのような肉や原材料を使用しているのかを明確に記載しており、人工の添加物を使用していないことが原材料一覧から確認できるフードは安心して愛犬に与えることができます。
まとめ
私は、自分の愛犬の食事にドッグフードは食べさせていません。けれども、旅行の際やご褒美用のおやつなどには、ドッグフードを利用しています。いわば、私にとってドッグフードは、小さな子供さんにたまにファーストフードのハンバーガーを食べさせるようなもので、愛犬のためのジャンクフードと考えています。だからといって、安価で質の悪いフードを与えるのも心配なので、今回、ご紹介したようなNGポイントは必ずチェックするようにしています。
グレインフリーのドッグフードについて
2018~2019年にアメリカ食品医薬品局(FDA)が、グレインフリー(穀物を含まない)ドッグフードと犬の拡張型心筋症との関連性を指摘しました。しかし現在も調査は続行されているものの因果関係は不明確で、民間企業の専門家チームによる否定的見解も示されています。愛犬の体調やドッグフードについて不安のある方は、かかりつけの獣医師にご相談ください。