愛犬家が陥りやすいフードジプシーとは
犬を飼っている人であれば「フードジプシー」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?フードジプシーとは、『愛犬に最適なご飯・ドッグフードを選んであげたい』という思いが強く、結果的にどれを選んだらいいかわからなくなってしまい短期間でコロコロとご飯・ドッグフードを変えてしまう人のことを指します。
フードジプシーになる原因として最も多いのが愛犬があまりドッグフードを食べてくれないことが挙げられます。食べてくれないから、愛犬が喜んで食べるものを探そうと思うのは飼い主として当然のことだと思います。またペットショップなどにはさまざまな種類のドッグフードが販売されています。原材料や味、形、価格など本当に幅があり多種類あるため、あれこれ迷ってしまいますよね。さらに、ネット上ではさまざまな考え方に基づき犬に関する情報があふれ返っています。そうした情報を目にして、結局何がいいのかわからなくなってしまいフードジプシーに陥ってしまうのです。
フードジプシーのリスクと抜け出す方法
フードジプシーのリスク
どんなドッグフードが愛犬に合っているのかわからなくなってしまうフードジプシー。フードジプシーに陥ってしまうと、愛犬に与えるドッグフードが短期間の間にコロコロと変わることになりますが、実はそこにいくつかのリスクがあるのです。
愛犬がなかなか食べてくれないからという理由からフードジプシーになってしまっている場合、愛犬が食べるものを探す形となり“好き嫌い”を認めてそれに合わせてしまうことになりがちです。食べなければ別のものが出てくるということを犬は学習するので、ちょっと飽きると食べなくなってしまうということも多く起きてきます。
そのため袋を開けたけれど食べ切れないで捨ててしまうドッグフードが出たりして余計なお金がかかってしまうこともあるでしょう。また、毎日や数日単位でご飯やドッグフードを変えることで犬の体調が安定しにくかったり、愛犬の体に合っているか判断がむずかしくなってしまったりします。
フードジプシーを抜け出す方法
フードジプシーを抜け出すためには愛犬に与えるご飯やドッグフードを選ぶ基準を飼い主さんの中で明確にしておくことです。漠然と“良さそう”と感じるものを与えたりしていると、結局正解がわからず愛犬の食欲に振り回されてしまいがちですし、いつまで経っても与えるものが決まらないのです。
毎日ご飯を変えるのは危険?
フードジプシーに陥ると愛犬に与えるご飯・ドッグフードがコロコロと変わりがちですが、毎日ご飯が変わることは犬にとってあまりいいこととは言えません。食べるものが変わると胃腸に負担がかかってしまったり、胃腸の調子を含め体調が安定しないと言われています。そのため食べたことのないドッグフードに切り替えるときは、これまで食べていたものと混ぜて少しずつ配分量を増やしていって慣れさせる必要があります。それをしっかりと行わず毎日ドッグフードを変えてしまうと消化器官に大きな負担がかかりますし、体調不良やアレルギーを起こしたときに原因がわかりにくいと考えられています。
ただし、長い期間同じものだけを食べ続けると、その食べ物に対してアレルギーを発症させたり、その食べ物以外の食べ物を消化する能力が低下する可能性があるとも言われています。そのため、犬のご飯・ドッグフードはいくつかのドッグフードを1か月や3か月、半年など一定期間ごとにローテーションさせることがベストだとされています。主要なタンパク質の種類などが異なるドッグフードを3~4種類程度選び、開封したドッグフードがなくなったらその中のどれかを与えるというようにすればいいと思います。
<まとめ>犬のご飯とフードジプシーについて
「愛犬が喜んで食べるご飯・ドッグフードを選んであげたい!」という飼い主さんの気持ちはとてもよく理解できます。しかし、愛犬の好みや食欲ばかりに合わせているとついつい振り回されてしまい、本当に愛犬に合っているものを選ぶことがむずかしくなってしまいます。フードジプシーに陥って与えるドッグフードが毎日にように変わってしまうと、愛犬の偏食を助長してしまったり、体に負担をかけてしまうことにもなりますので一定期間はしっかりと試して様子を見るようにすることが大切です。