大型犬用と小型犬用のドッグフードの違い①「粒の大きさ」
大型犬用は、大きな粒のドッグフード。小型犬用には、小さな粒のドッグフード。みなさんも同じようにイメージされたのではないでしょうか。大型犬と小型犬の違いといえば、何と言っても、そのカラダの大きさですよね。口の大きさも違います。歯の大きさも違います。当然、噛む力も違います。
大型犬用のドッグフード
大型犬用のドッグフードは、粒が大きいだけではなく、厚みもあります。大きな粒で厚みはあるけれど、噛み砕きやすいように、ドーナツのように真ん中に穴が開いているものもあります。大きな粒だけれど、薄くて平たいものもあります。噛みごたえがあって、でも噛み砕きやすいもの、という印象です。
小型犬用のドッグフード
小型犬用のドッグフードは、粒が小さく厚みのあるもの、粒が小さく薄くて平たいもの、ドーナツのように真ん中に穴が開いているものがあります。さらに、超小型犬用ですと、丸くて厚みはあるけれど超小粒、なんてものもあります。細長く、噛み砕きやすくなっているものもあります。
大型犬用と小型犬用のドッグフードの違い②「カロリー」
いきなり皆さんにクイズです!大型犬用と小型犬用、どちらのドッグフードの方がカロリーが高いと思われますか?大型犬の方がカラダが大きいですよね。大型犬の方が運動量も多いですよね。じゃあ…大型犬のドッグフードの方がカロリーが高い?
実は、大型犬用のドッグフードよりも、小型犬用のドッグフードの方が、高カロリーであることがほとんどです。そのワケは、『代謝』にあります。代謝とは、生命を維持するための活動に必要なエネルギーのことを言います。心臓、脳、胃や腸が働くためなどに使われている消費エネルギーのことです。大型犬と小型犬を比べると、小型犬の方が代謝が活発で激しいため、体重あたりより多くのエネルギー(カロリー)を必要とするんです。
大型犬用と小型犬用、栄養素に違いはある?
基本的に、大型犬と小型犬では、必要とする栄養素の種類は同じです。たとえば、5大栄養素と呼ばれている、『ミネラル』『タンパク質(アミノ酸)』『ビタミン』『炭水化物(食物繊維)』『脂肪』があります。
違いがあるとすれば、必要量でしょうか。必要とする栄養素は変わらないけれど、『年齢』『活動量』『肥満』『病気』などによって、その犬が必要とする量が変化します。肥満犬用のドッグフードがありますが、カロリーや脂質を控えたものがほとんどです。老犬用のドッグフードでは、食欲が低下してしまった犬にも対応できるよう、少量のドッグフードで栄養素をしっかり摂ることができるものもあります。
大型犬用と小型犬用、選び方に迷ったら
大型犬だからといって、大型犬用の大きな粒のドッグフードを好む犬ばかりではありません。小型犬用の小さな粒のドッグフードの方が食べやすくて好き、という犬もいます。小型犬も同じで、大型犬用の大きな粒のドッグフードの方が、噛みごたえがあって好き、という犬もいます。
粒の大きさが違うというだけで、使用されている原料・配合されている栄養素・摂取カロリーなど、どれも同じなのであれば、食べやすいものを選んであげると良いと思います。ゴールデンレトリバーだからといって、大型犬用の大粒を選ばなければならないなんてことはありません。ポメラニアンだからといって、超小型犬用の超小粒を選ばなければならないなんてことはありません。“この子は、どんなドッグフードが食べたいんだろう?”と、愛犬の食事の様子などから観察し、適切なドッグフードを選んであげることができると良いですね。
まとめ
「大型犬用と小型犬用のドッグフードの違い」は主に3つ、『粒の大きさ』と『カロリー』、『栄養素のバランス』です。大型犬用のドッグフードよりも、小型犬用のドッグフードの方が、高カロリーであることがほとんどだ、という点では、驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。うちの愛犬は、超小型犬(太りやすいタイプ)と中型犬(痩せっぽっち)で、与えているドッグフードにはいろんな違いがあります。中型犬がお残ししたドッグフードを、超小型犬が盗み食いしないように注意しなければなりません。きっと、みなさんにも愛犬のドッグフード選びのご苦労があるのではないでしょうか。