ドッグフードでチェックすべき項目①4Dミート
肉食傾向が強い雑食と言われている犬の体には、たっぷりのたんぱく質が必要です。そのため、ドッグフードではたんぱく質の量が大切だと言われており、成分表のたんぱく質が25%以上のものを選ぶといいとされています。
しかし、配合量以上に大切なのがたんぱく質の質です。動物性たんぱく質である食肉がドッグフードには入っていますが、その品質は人間が食べられるレベルに達していないものや、人間は食べない部位が使われていることもあるのです。
その中でも絶対に避けるべき品質のたんぱく質が「4Dミート」と呼ばれるもの。Dead(死んだ)、Dying(死にかけ)、Diseased(病気の)、Disabled(負傷した)の頭文字からつくられた言葉ですが、これらの肉は人間の食用に使うことが禁止されています。
しかし、ドッグフードは法律上食品ではなく雑貨扱いのため、この規制には該当せず、安価であるという理由から使用されることがあるのです。非常に安価なドッグフードには「4Dミート」が使われている可能性が高いので注意してください。
ドッグフードでチェックすべき項目②合成添加物
ドッグフードには多くの添加物が使用されています。添加物にも安全性が証明されているものから危険だと言われるものまで様々ですが、ドッグフードの中には人間の食品には使われない添加物が含まれていることがあるので注意しましょう。
特に酸化防止剤のエトキシキンやBHA、BHTには発がん性の疑いがあり、半生フードなどに使われることの多いプロピレングリコールには赤血球を破壊する恐れがあると考えられています。その他にも赤色2号や赤色4号などと呼ばれる合成着色料、保存料となる亜硝酸ナトリウムなどは使用されることが多いものの、様々な健康被害が懸念されている成分です。
ドッグフードでチェックすべき項目③価格
ドッグフードを価格で選べとは言いませんが、あまりにも価格が安いものは避けた方がいいと思います。ドッグフードの成分を見ると肉類や野菜、小麦、トウモロコシなど様々な食材が入っていると思いますが、人間が食べる品質レベルの食材を用意したとき、本当にその価格でつくることができるか考えてみてください。
さらにそこには原料費だけでなく製造費や人件費、広告費なども含まれているのです。それを考えれば安価なドッグフードにはどのような品質の食材が使われているかということや、安くするために何が削られているのかということが見えてくることでしょう。価格だけでドッグフードの品質が分かるわけではありませんが、重要な判断材料のひとつになることは確かです。
ドッグフードでチェックすべき項目まとめ
日本でもこの20年ほどで犬の健康や食生活への意識が高まってきています。手作り食ブームなどもあり「ドッグフードは健康を害する危険なもの」という認識を持つ人もいるようですが、必ずしもすべてのフードが“悪”ではありません。ここで紹介したような成分を含んでいたり、あまりにも安価で売られていたりするドッグフードは、栄養が十分に摂取できなかったり健康を害する成分を摂取してしまったりする可能性があるので、できるだけ避けるべきだと思います。
ドッグフードを購入するときには成分表や価格、消費期限などをチェックし、安全だと思えるものを選ぶようにしましょう。そしてそれを選ぶためにはドッグフードについての知識を持つことが必要です。「難しいことはよくわからない」と思う人もいると思いますが、少なくともここで紹介したポイントについては頭に入れておいてください。犬の食事に関する知識を少しずつ身につけて、愛犬の健康を守ってあげてくださいね。
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30代 男性 やみす